カテゴリ:気づき
★2002年1月3日の日記より
…僕のメールに少しでも耳をかたむけてくれるなら、この世界日本の故郷の本来ある姿を考えて欲しい。 というメールが年末に届いた。 とても答えにくい内容なので、少し時間をおいてみた。 教育に関わっている方なので、今の若者の現状を知るにつけて現実の世界を憂えている、という感じだろうか。 2000年を過ぎて、世界は様々な変動期に入っている。私は、マイナーな情報をとりこむのが好きなので、チャネラーものもたまに読む。それから、シュタイナーの描く魂の世界にも関心がある。現実的視点の背後にある、本質の世界に興味がある。 それは星の王子様のいう、「大切なことは、目に見えないんだよ」にも通じてくるような気がする。 地球は今までに何回も転換点を迎えてきている。それは何かというと、文明が発達し、科学が人を作り出し、神と言われる存在に近い技術を持つようになった人間達。その人間が文明、科学技術を正しい用い方をすることができるまで、精神を向上させることができたか、それともそれらを自己のために悪用するのか…の臨界点にきている。その象徴たる出来事の一つがテロ事件である。(これは、私が読んだ本の集大成かな) 自然もまた、地球の環境汚染を通して、訴えてきている。地球という惑星もまた、今転換点を迎えている。たとえばオゾン層の破壊を通して、温暖化を通して、地球の地軸の変化を通して、さまざまな異常気象を生み出す中で、人々に目覚めるように気づきを促している。 テロ事件があった時に、私もまた自分を見つめなおす機会となった。私が、今できることは何なのだろう…。 ニューヨークまで飛んで行って、何かするってこともできなかった。募金活動ぐらいはできただろうけど、そういう目先のことだけではなくって、これからの時代を生き抜いていくために私のできることって、何だろうと思った。 世界を塗り替えるような、真理は存在しない。 核爆弾を落として、世界を破壊して、やり直すわけにもいかない。 宗教が、倫理が、教育が、思想が、心理学が、世界を仕切りなおすことができるだろうか…。それとも、今はやっている精神世界が人々の心を塗り替えてくれるだろうか? 私にできることは、私という個人が、成長していくことしかないかなって思う。個人が家庭を作り、家庭が地域社会を作る。地域社会が、国を作り、国が世界を作る。私が、生きる生き様を子どもたちが見て学んでいる。私が関わる人たちが私との出会いで何かを感じてくれたら、と思う。何かといったとしても何かを伝えられるほど得ているわけではないけどね。 ただ、清純派で通しているあん、だけど、人並みに恋愛もすれば、ここには書かないけど人並みではない体験も少しはある…。思春期に自殺の手記をよみあさって「生きる」ことを考え続けていた、私。たぶん、人はみなひとつとして同じ人間ではないから、出会いを通して、何かしら互いが学びあえるようにできているような気がする。何故って、魂の根源ははただひとつ。宇宙の源からきているから。その魂が個別化して、学ぶために肉体を得て、この地球という場所に時を同じくして、出会っているのだから。 追伸: そのメールをくれた方は、その後、B型肝炎となり、アメリカにて 脳死肝移植の手術を受けましたが その最中に亡くなられたと娘さんがメールにて 知らせてくださいました。 手術を終えて、日本に帰ったら、脳死肝移植のための活動をするんだと彼は メールにて語ってくれていました。 その彼のメールが、私にこのような気づきを与えてくれました。 重たい内容ですみません。でも自分のために書いてみたくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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