カテゴリ:百徳通信
--------------------------------------------------------------------- 百徳通信 ~時を紡ぐ、想いを紡ぐ~ vol.095 (2014.8.31) -------------------------------------------------------------------- 人の歴史と共に始まる布の歴史・・・ 古布にこめられた想いを語る百徳通信を発行しております。 -------------------------------------------------------------------- ~刺し子の歴史~ 日本には「三大刺し子」と呼ばれる技法があります。 青森県津軽の「こぎん刺し」、山形県の「庄内刺し子」、 岩手県南部の「菱刺し」になります。 今では当たり前に手に入れることの出来る木綿生地ですが 江戸時代では木綿は貴重で多くの庶民は麻布による着物を着ていました。 さらに津軽地方では農民は木綿地の着物の着用を禁止されていました。 そこで寒さの厳しい東北地方では少しでも暖かくするために 着物を何枚か重ね合わせて刺し子をすることで丈夫さと暖かさを確保しました。 このようなきっかけで生み出された「刺し子」です。 かつては、仕事着、普段着のほか、足袋、風呂敷、布団、布巾などに 用いられていました。そして、時代の流れのなかで、 個性豊かな文様が作られるようになり、 「横四段刺」「縦横べた刺(一崩文)」「鶴と鞠」 「麻の葉」「七宝つなぎ」「綾杉」など、 さまざまな文様が表現されるようになりました。 現代でもよく知られている、 津軽小巾(つがるこぎん)はもともと苧麻を使い、 藍で紺色に染めた麻の小巾に、染めていない苧麻糸を刺していきました。 ちなみに、柔道着、剣道着、消防服がこの類になります -------------------------------------------------------------------- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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