イカ、ユリ、ハンミョウ
これは、旦那がもらってきて、さばいてくれたイカ。九州甘口醤油の「あまかっちゃん」で香りつけをしたのが、大正解。とっても美味しかったです。こんなに美味しいなら、またもらってきてもいいかも・・・と言っても、旦那は今日から宝塚市の娘のところに、庭仕事に行っています。戻ってくるのは1週間後。その間、うんと手抜きの食事になりそうです。では、ユリのこと。もうだいぶ前になりますが、こんなところに季節外れの高砂百合が咲いていました。よそのお宅の壁だし、勝手にさわってもいけないだろうと、放っておいたら、あらら、実ができていました。高砂百合の実には、1000個くらいのタネが入っているらしく、あまりの侵略ぶりに、見つけたら抜いてください、という勧告が出ているくらい。それで、タネがばらまかれる前に、こっそり私が処分してしまいました。今日は、気になっていた、やぶ椿と赤の山茶花の透かし剪定をしました。連日の雨で、どんどん藪みたいになっていた庭木が、少しずつ、すっきりした姿になっていくのを見て、なんか嬉しいです。最後に、ハンミョウのことね。わが家の庭には、もうずいぶん前からハンミョウが数匹住み着いているのですが、今年は、まだ一匹だけ。たぶん、それだと思うのだけど、昨日、様子がおかしかったので、観察しました。普通なら、すぐにちょっとだけ飛んで、私から離れていくのに、今回は、全く飛びません。それどころか、歩く姿もなんかぎこちない。そういえば、前の日も、この場所にいて、逃げなかったような・・・それなら、と、ペットボトルの容器下半分を持ってきて、ひょい、と入れて観察。あらら、何があったのかわからないけれど、右側の真ん中の脚と、左側の前脚と後ろ脚が切れています。だから、動きが変だったんですね。飛ばなかったのは、ひょっとしたら、翅とかにもダメージがあるのかも。ハンミョウって、けっこう強そうなんだけど、もっと強い相手にやられたのかな?生きた餌をあげるのは大変だし、庭の草むらには隠れ場所も餌もいっぱいあるので、この写真を撮ったあと、逃がしてあげました。いよいよ弱ってしまったら、アリとかにやられるかもしれませんが、運がよければ、生き延びることができるでしょう。そうそう、今日も大量に咲いているチリアヤメを見ながら、休憩していたら、ふと、小さな穴に気づきました。あらら、これは、もしかして・・・内側がつるつるだし、きれいな円形だし、サイズも、直径が5mmくらい。中は空のようだったので、棒を突っ込んでみたら、7cmくらいの深さでした。成虫が中で羽化して、出てきたあとの穴かもしれません。ここは、濡れ縁の前で、土に適度な湿り気はあるけれど、雨が降りこまない、アリや小さな虫たちは、けっこう頻繁に通りかかる、幼虫の巣穴に絶好の場所です。ハンミョウの生活史を調べてみました。1. 5~6月の繁殖期に産卵された卵は、10~20日くらいで孵化。2. 6~7月頃から、穴の中で餌を獲りながら、脱皮を繰り返す。3. 3齢幼虫になったら、そのまま、土中で越冬。4. 春になったらまた、餌を獲りはじめ、栄養を蓄えたら、 7~8月頃に、サナギになり、1か月間を過ごす。5. 巣穴の中で羽化して成虫になり、8~9月頃に、新成虫が地上に出てくる。6. 成虫は餌を獲りながら栄養をつけ、集団で越冬する。7. 越冬した成虫は、5~6月になると繁殖期を迎え産卵して、オスメスとも死んでしまう。つまり、冬には、土中で越冬する3齢幼虫と、集団越冬している成虫がいる、ということですね。幼虫時代、あまり餌が獲れないときは、2年間くらい幼虫期を過ごすらしい。そうしたら、寿命が4年くらいになってしまうこともあるみたいですね。今回写真に撮ったメスは、昨年成虫になって冬越しをした後。これから繁殖期、というところだったのかも。他にも、まだ土中の穴で餌を獲っている幼虫の穴があるはずなんだけど、それは、幼虫が体でふたをしてごまかしているので、なかなか見つかりません。これからも、地面をよくよく見てみることにします。