5548940 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2014.10.23
XML
カテゴリ:あそび一般

 (その2からの続き、引用記事は再掲)【太平洋戦争前後に教員らが学校での出来事などをつづった「学校日誌にたどる 昭和の記録・戦災の記憶」展が18日、仙台市青葉区の宮城学院女子大で始まった。人間文化学科の大平聡教授(古代史)とゼミ生たちが宮城県内を中心に調査、収集した約150枚を展示した。地域史を知る貴重な記述が多く、学生らは今後も研究を続ける。(中略)藤田尋常高等小学校(角田市)の37~38年の日誌からは「パッタ遊び(メンコ)」「方形避球(ドッジボール)」など子どもたちの遊びが読み取れた。具体的な内容が分からない「弁慶遊び」は今後、情報を集める。】(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/河北新報:2014/10/17)

 上記記事から見えてくるのは、あそびの伝播・伝承の仕方の特徴だけではない。あそびが伝わる過程での、興味あるあそびの変化の例も示唆してくれる。それは、上記の引用の後半部分にある「方形避球」と言う語に、ドッジボールの伝播・伝承の変遷が見えてくるのだ。

 まず「方形避球」の「避球」の部分だ。これは、ドッジボールは、元々ボールを避けるあそびだったことを示唆している。そもそも、ドッジボールの「ドッジ」は、「dodge」であり、「素早く身をかわす」ことを意味しているのだ。

 さらに、「方形避球」と「方形」が付いているのは、ドッジボールの元々のコートが円形であることを想像させる。円の中に入った者が、最後までボールを避け続けることで勝者となる、今で言う「中あてドッジボール」が、当初のドッジボールに近いものだったのだろう。

 これらを総合すると、ドッジボールは、ボールを避けて勝利を目指す、守備的あそびから、最終的にボールを相手に当てて勝利を目指す攻撃的なチーム対戦型のあそびに発展したと想像できる。特に、スポーツ化されたドッジボールは、その傾向が強い。

 一方、あそびとしてのドッジボールでは、スポーツ化されたドッジボールでは不可能な「ごまめ」ルールも可能となる。あそびに可塑性があるのだ。だから、あそびの伝播・伝承の過程で、その地域・その時代に応じて、変幻自在に変化し続けてきたし、あそびとして伝わるなら、今後も変幻自在に変化していくだろう。これこそ、あそびの伝播・伝承の最もふさわしい姿なのだ。


「こどものあそび(遊び方)」は、次のページでいろいろ紹介しています。

あそびセレクト


FC2ブログランキングにも登録しています。
↓よろしければ、ご支援のクリックを↓


多忙のため、コメントへ返信できない場合がありますので、ご了承の程よろしくお願いいたします。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2014.10.23 16:54:07
コメント(0) | コメントを書く
[あそび一般] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.