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3.『見立て』としてのゴケボケ
・機能ではなく、形そのものに着目し、他の物に見立てた手法。上記の2分類よりも発想そのものには自由度が高いが、ドラマ性がより求められる。普段から物を使ったボケツッコミになじんでいる関西人に有利と言われている。 <作品例と解説> 「緊急オペを行います」 「クランケから碁石を取り出し、囲碁ボケを解消」(GO!さん ) いいですね。これにはドラマがあります。その碁石、胆石じゃないですか? 耳にあててうっとりしつつ・・・ 「ひと夏の思い出」(pg(ピィジィ)さん ) 乙女ですねぇ。でもきれいな思い出ばかりではありません。 続きを見てみましょう。 ひと夏の想い出に浸っていると… 中からフナムシが1匹、がさごそと… 「い゛や゛ーーー!!!!!」(superlineさん ) まさに「ひと夏の思い出」→「夜の砂浜」→「テトラポットの陰でムフフフフ」→「ふと見るとフナムシの大群がザザーーー」→「うげー」と連想していたところにタイムリーな投稿でした。 軒先につるして、 「風鈴」 ・ ・ ・ 「揺れねえー」 軒先につるして 「風鈴」 ・ ・ ・ 「スズメバチが巣にしちゃった!」 軒先につるして、 「風鈴」 ・ ・ ・ 「その形には美学があった」 ・ ・ 「二枚腰で粘っていたら、奇跡的に音がした」 ・ ・ ・ 「♪チクリーン」(以上hexagobanさん ) これはおもしろい趣向ですね。風鈴に見立てるところまではすべて同じでこれ自体はモノボケとしてはやや物足りない感じなのですが、オチがそれぞれ変化します。その落ちも三段構え。3つめの落ちは文字どおり二枚腰で、見事な構成です。 (マイクの代わりに、碁笥をかまえて...) ♪じんせいーい いご いご ♪碁盤もおー いご いご ♪碁笥だあって いーごいごあるピンキリよおー ・ ・ ・ 「最高級の島桑千代子です」(hexagobanさん) ダジャレに分類してもよかったかもしれません。 「これは、間違いなくUFOです!」 「えっ、碁笥に見えますがその根拠は?」 「宇宙人に聞きましたので間違いないです。そもそも、囲碁が地球侵略の手段であるのは、常識ですよね。」(nipparatさん ) ようやく空に浮かせる見立てが出ました。そしてこの後のやりとりがよく見るとなんとなく変です。禁煙が主流となりつつある昨今ではメトロン星人も作戦を変えて囲碁を利用しなくてはいけません。 ちっとも獲物がとれんでおかしい思ったら、磯メガネじゃなくて碁笥だった! (asutoronさん ) 苦戦中かと思われたasutoronさんでしたが、この作品は飛躍した発想でした。言葉選びがたまりません。「海女」という単語、一生に何回使うものでしょう。しかも前半の「とれんで」という方言ぽい言葉も、海女の雰囲気をよく出しています。ちょっと言葉がきつく聞こえますが、実は気さくで親切なんですよ、海女は。 マーブルチョコレート!♪!(pg(ピィジィ)さん ) うわーい♪いっぱいあるー。でも黒と白しかなーい(>_<) 大丈夫。夏樹さんに頼めば緑と黄緑もあるよ☆ はい。実際、本物のマーブルチョコレートを碁石に見立てたクッキーの碁盤を作ったことがありますよ。 いくつもふせておくと。。。 でたねぇー松茸。(pg(ピィジィ)さん ) さすがにモノボケの基本型はしっかりマスターされておられます。 イーミンブレス・・穴なし。(pg(ピィジィ)さん ) ごめんなさい。イーミンブレスがよくわかりませんでした。 イヒ 「ヘーベルハウス♪」(GO!さん) 締きりまぎわのラストスパート投稿の一つ。出題者としては蓋の利用が少ないと感じていたので、ようやく出て我が意を得たりとすっきりした作品。 ア、ソレ♪ カッポレカッポレ♪ (GO!さん) すいません(>_<) いざとなるとカッポレってどんなものだったかいまいちよくわかりませんでした。 いろいろ調べて多分蓋を利用したボケだと思ったのですがどうでしょうか。 仏具の鈴。 相手の大石がお亡くなりになられた際には、扇子を鈴棒の代わりにして叩き、般若心経を唱える。(asutoronさん ) 最後の方では扇子もよく利用されたアイテムの一つ。扇子は想定外のアイテムでしたが、こうして使ってみると、新たな広がりがありますね、ボケラーの皆様の創造力には脱帽です。 トラックバック投稿 「対局後の出来事」 ttp://gorockskate.blog84.fc2.com/blog-entry-899.html(郷禄介さん) 2つ重ねて 出題者としては「なぜ二つに重ねないのか」というもどかしさを感じていた矢先の作品で、溜飲の下がった思いがしました。家でいろいろ碁筍をいじくりまわしていて下さったのでしょうね。そうでないと二つに重ねるアイデアは出ません。 このアイデアをさらに高品質にしたのは写真選びの上手さ。非常にいい表情の写真をよく探し出してこられたものです。重ね使いの場合、こちらの予想としては「雪だるま」くらいのものだと思っていたら、その斜め上を行ってくれました。お見事です。 *********************************** 4.ダジャレを使用したボケゴケ ・碁筍(ゴケ)の字面に注目し、ダジャレでボケる手法。純粋なモノボケからは少し外れるという見解もある。後期の主流となった手法。一般的なモノボケにおいても、制限時間が近付いてきて、ネタが思い浮かばなくなった時にダジャレを用いる例は頻繁に見られるが、今回の囲碁ボケにおいても同じ傾向が見られたのは興味深い。 また、ダジャレの材料としては鶏の鳴き声である「コケコッコー」、未亡人の別称である「後家」の使用頻度が(一部の間で)高い。 <作品例と解説> 石を入れて「碁罫紙」 1ヶ月間の領収書をすべて貼って、「支出合計」 山下棋聖の写真に貼って、「山下碁ー笥」 えーと、この碁笥、つまり碁石を入れる箱を、赤くペイントして8本足をつけました。作品名??決まってるじゃないですかもちろん、「セアカゴケグモ。」 (以上ゆうすけさん ) 得意不得意がはっきりと傾向として表れた一人としてゆうすけさんがあげられるでしょう。ダジャレとしては言葉選びのセンスは素晴らしいのですが、モノボケとしてのアプローチはできませんでした。実際に碁筍を手にとったのではなく、頭の中で描いた碁筍をイメージの中で扱ってネタを繰った印象を感じます。碁はヨセとか細かい部分の読みに長けているタイプと見ます。 次の3つは雰囲気から1くくりに考えたいと思います。 碁笥を武器として 「ゴケゴケゴケゴケゴケ!ゴケッゴゴゴ!ゴケーー!ゴケゴケゴケゴケーー!ゴケゴケケケケケケケ!ゴケッゴケッ!!」(nipparatさん ) 碁笥を抱きながらしゃがみこんで深呼吸、 すると股間からハマグリ碁石がひとつ転がり出てきた。 そこで甲高い声を出す・・・ 「碁・碁・碁笥こっこーっ!」(hexagobanさん) トラックバック作品:ゴケコッコ (郷禄介さん) nipparatさんの作品は厳密に言えばニワトリ系ではないのですが、想像してみるとケンシロウでもなく、なんとなくニワトリ怪人風のものが浮かびましたのでこちらに入れました。hexagobanさんの作品は丁寧な描写でオチを際立たせるhexagobanさんの特徴がよく出た作品。郷さんの作品は、まず家にある酉の置き物の数に驚き、また、わざわざネタのために鶏の折り紙をいそいそと折る40がらみの男性(たぶん)を想像すると微笑ましかったです。 某棋士がアタマに被って、「ヒカリ苔」(hexagobanさん) 某棋士が「ひかりごけー」という様子まで想像できますね。かぶったことすら気付いてもらえないかもしれません。 しかしなんとなく「ひかりごけ」というといちおうここまで決めておきましょうか。 石はやっぱり生きてこそ。お肉だーいすき☆ 次に、碁老人さんの「後家」ボケを2つご紹介しましょう。 主人公のさとしが,世界中の碁会所[出会い系サイト]を巡り,ゴケモン(碁笥モンスター[後家もん])との心温まる[めくるめく]交流を描く感動のファンタジーアドベンチャー[18禁]アニメ. 「ゴケモン ゲットだぜ!」(碁老人さん ) 感動というのか官能というのか・・・さとしってひょっとして鉄道好きですか? ジャラジャラジャラ 「あっ あっ そんなに激しくしないで...」 「フォッフォッフォッ やはり若いゴケはたまらんのう. まだ碁石がこんなに白いじゃないか」 ジャラジャラジャラ 「あっ あっ そこ イイー もっと激しく」 「フォッフォッフォッ 熟ゴケもいいもんじゃのう. もう碁石がこんなに黒光りしてるじゃないか」(碁老人さん ) この投稿をスルーしない出題者もどうかとは思いますが、この2つを見ると、なんともいえないねっとりした芸風です。中尾彬が頭に浮かびました。手筋を駆使した棋風と見ます。 「ゴケ屋が儲かってます!」 「風が吹いたって言うんだろう!」 「いえ、碁石が降って来たんです。」(nipparatさん) ♪あー窓からジャー降ってー(後述) 「あっ碁笥が歩いている!!」 「あ、これ?昔はよくあったらしいよ。碁笥人。忠実なヤツだよ。」(nipparatさん ) 映像で考えると可愛いですよ。碁筍人。 トラックバック作品: 子供向けの囲碁普及のために、こんなキャラクターグッズはいかが? ごけろよん (郷禄介さん) ケロンパの写真がこれもまたいい写真を探してきました。しかも白黒というところが泣かせる。ちなみにロンパールームはかなり(ここ重要!)幼い時に見てましたが、もうケロンパではありませんでしたよ。ふふん♪ パート1 ゴケでゴケる! ぱーと2 ゴケでボケる! パート3 ゴケでズッゴケル!(以上みぞっこさん ) 「この碁笥を使ったら必ず碁形が悪くなるんだ」 「ただの偶然だろ」(mizokkoさん) 今回天然ボケラーの雄みぞっこさんも忙しかったのか手こずっていたのか、いずれにせよ得意なジャンルではなかったようです。しかし三段オチの手法を駆使して、技巧への向上心が伺えます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月30日 13時24分12秒
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