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zusi_k

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Dec 30, 2010
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えっと、文字で紹介すると、この作品のインパクトは伝わらないでしょうね。
物語の内容や世界観を真面目に書いてゆけば、おそらくイメージされる作品の印象と実際に見た時の印象がひどく食い違うはず。
ぱっと見の第一印象で、ダメな人は全く駄目な作品だろうと思います。
萌えというかロリというか、中身は架空の世界設定で高校生の学園生活を描いた物語なのですが、見た目はどう見ても中学生か小学生(しかも低学年)。
可愛いと感じるか気持ち悪いと感じるかで大きく変わるというか、見た目での印象が生理的に受け付けなければ、まず間違いなく内容も悪い点や無理のある部分ばかりが目につくでしょう。
もしもそれが食わず嫌いであるならば、そして最初の拒否感さえ乗り越えることができたのならば、中身としてはかなり良く出来ていて楽しめるだろうとは思うのですが・・・。
やっぱり無理だと感じたのならば、スッパリあきらめるのも悪くない選択肢です。
どう考えても、嫌々見て何かを考えなければならないというほどのこともないし、この作品の内容をアニメ一般に当てはめて考える材料にしてしまうのもどうかと思います。
この作品を醜悪だとか気持ち悪いと感じる人がいるであろうことは否定できませんし、それが偏見や思い込みにもとづくものであったとしても、いくら言葉で反論したり作品をほめてみても拒否感(場合によっては生理的な嫌悪感)そのものまではどうしようもありません。
作品の存在自体を否定されれば弁護はしますが、作品に対する好き嫌いは自由だというのが私の考えです。
(この原則は、この作品だけに限った話ではありませんが)

少なくとも、私はこの作品が持つ特徴的な部分について、自分で最初に予想していた以上に楽しめたことは間違いありません。
最初はギョッとしたけど結構面白かったよ、と。(笑)



いちおうマンガなどにも展開されているようですが、私はアニメしか見ていません。
ウィキペディアを参考にするとオリジナルアニメといってもよさそうですが、メディアへの露出としては雑誌というかマンガが先行していたようです。
こういう作品にありがちなのですが、リアルタイムで作品の経過についていってる場合を除けば、DVDなどで後からアニメ作品だけを見ることはかなり難しいのではないかと思えます。
はた目にロリコン趣味向けの危ないアニメのような誤解を受けやすそうで、小学生や中学生向けの作品なのか、もっと上の年齢向けの作品なのかの区別がつきにくい。
私個人の理解としては、この作品で扱われているテーマである「学生生活の価値」は、低学年の年齢層よりももっと上の年代に楽しめる内容じゃないかと思えます。
あのころの懐かしさを思いながら、自分にはなかった前向きさや元気いっぱいの気持ちよさにちょっぴり勇気づけられる・・・というような感じで。
ということになると、まわりまわって一周して、大人が見るロリコンアニメというイメージもあながち否定できないという、ややっこしい話になります。
キャラデザインだけを楽しみ方としてお勧めしたいわけじゃないけれど、これを見るということは「どうしてもロリコン趣味を楽しむように見えてしまう」リスクは避けられない、ということになるでしょうか。

でも、物語の基本ラインは昭和の頃にあった青春学園生活物のテレビドラマの流れですよ、これ。
活気のない学校のさびれた生徒会に元気いっぱいの転入生がやって来る。
やる気がなかったり無関心な人たちもいる中、持ち前の明るさと少しの強引さで周りを引っ張り、そして時には周りに助けられながら、いつしか生徒会も学校も元気を取り戻しみんなに笑顔が・・・というもの。
全十二話の中で、立て直しが成功して落ち着いた頃に全てをひっくり返すピンチがやって来るというのも、ものすごく学園物の王道でしょう。
シンプルでわかりやすいんだけれども、一度引きこまれてしまえば余計なことを考えずに楽しめるシンプルさとして、私はよかったと思います。
そういう点でも、青春ドラマを再放送などで一度は見たことのある世代が見ても楽しめるにちがいないと、中身に限定すれば断言しておきます。
超能力バトルも銃撃戦もなくホラーもオカルトも登場しないごく普通の校内イベントを軸にしている話のアニメって、最近はほとんど見かけなくなったと思うので、逆に新鮮に感じる人が多くても不思議じゃないのかもしれません。
ある意味、見た目のインパクトがなければ中身は普通すぎて誰も見ないというか、それぐらいオーソドックスに、でも丁寧に作られています。

使われている楽曲もイメージにピッタリで、校歌として使われている歌なんかはいかにもありそうでよく出来ています。(良い校歌だといっていいと思う)
作品全体に言えるのですが、テンポよく無駄なくまとめられていて、そこに効果的なBGMが緩急の演出を補強している感じがあります。
動と静のバランスが良かったというか、所々で無駄に思えるような小さな動きや周りの小物などを見せたり、そこからポンポンポンとキャラの表情や台詞のテンポをたたみかけていったり、そういう所のクオリティはかなり高い作品だと思います。
そのリズムに乗れば、いつの間にか引き込まれて楽しめるのではないかと。
キャラデザインと声のイメージもすごくよく合っていて、それはそれで可愛らしさとしては成功していたのですが、ただ可愛らしさがあまりにも強く出すぎているようにも感じたので、場面によってはかなりお腹一杯になってしまうということがありました。
何と言っていいのかよくわからない部分もあるのですが、可愛らしい声で青春ドラマ風のクサイ台詞を立て続けに言われると、うわーもう見てられない~~~っていうぐらいに照れてしまう。
背中がかゆくなって仕方がないと表現してもいいです。
そして我に返って、まぁこの作品を見ている時点で恥ずかしい部分はあるんだから今さらか、と開き直って続きを見ると・・・。
意味もない必要以上のエロさをサービスであると勘違いしているようなことはないのですが、可愛らしさを狙った演出には露骨なエロ以上に照れ臭さや気恥ずかしさを感じさせられることがあるのだと、この作品を見ていると気がつかされます。
いや、それに気がついたからといって何の役にも立たないんですけれどもね。(笑)

キャラの個性もそれぞれはっきりしているし、その点でも青春ドラマのわかり易さに通じるものは感じるのですが、底の浅い薄っぺらさだけではなく個性の裏付けや個人として抱える問題や悩みにもちゃんと焦点を当てていて、わかり易くはあるんだけれどもしっかりした芯は通っている。
外見の可愛さだけに頼りきった中身のないアニメでないことは確かです。
対人関係での悩みとか、扱い様によってはかなり深刻な問題でしょう。
どのような問題でも、最後の最後には根拠のない明るさや底抜けの元気さで突破してしまうようなところはあります。
しかし、そこに至る過程や気持ちの機微については丁寧に描写されていると感じる部分も多く、周りの大人たちのサポートなども効果的に作用していて、生徒たちの仲間内の理屈と勢いだけで解決してしまうような“閉じた物語”にはなっていなかったと思います。
真面目に見ていると照れ臭いし青臭いんだけれど、それなりに納得できる結末にはなっていたエピソードが多かったように、私には思えたわけです。
例えて言うなら、アイドルを起用した学園ドラマでアイドルを見るしか見どころのない作品に仕上がっているということではなく、ちゃんと中身も見応えのあるものになっていますよということ。

もちろん、中身がしっかりしていて良いからといって、それで見た目を否定するのもちょっと違うんでしょう。
良くも悪くも、コロコロとしたような可愛らしさのあるキャラデザインとこの中身がセットで、この作品。
そういうバランスで成立してこその、一つのアニメなのだろうと思います。
むしろアニメだからこそできる表現なんだと、肯定的に評価したい。
萌えやロリという言葉に頼ってこの作品を表現してしまうと、結局のところでマニア向けの変わった作品というイメージの中でしか語れないような気がして、それはそれでもったいない気がします。
中身が薄っぺらならそれでもいいのでしょうが、これはもうちょっと歯ごたえのある中身が詰まっている。

見た目に惑わされず、でも見た目も楽しんで、そのうえで作品としてのテーマ性やメッセージ性などもきちんと読み込める良い作品。
私個人としては結構高い点数をつけたい作品なんですよね。
ウダウダと理屈を言われるよりもこういう作品を見て楽しむのが案外一番元気づけられるよね、という点も込みで、騙されたと思って一度は見てください。その価値はあります。
ただ・・・やっぱり、リアルに知り合いなんかに勧めるとしたら、そうとう言い訳がましく聞こえる言葉を使って勧めるしかないだろうなぁと、その時の恥ずかしいような情けないような気持ちは避けられないだろうなぁと、それは否定しません。
っていうか、すでに言い訳がましい書きっぷりになっていますかね。(汗)


ちなみに、女性キャラの中では衛藤芽生《えとう めい》がお気に入りで、一番共感できたのは男性教師である下嶋《しもじま》先生こと「しもじー」でした。
いやまぁ共感という話でいえば、同年代の中高生で見ているんじゃなければ、性別も含めて自然とそうなるだけの話だと思いますが。





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Last updated  Dec 31, 2010 12:40:16 AM
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