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zusi_k

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Jan 3, 2011
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マンガ版とアニメ版があって、マンガの方が原作になるみたいです。
私はアニメを先に見てからマンガを読んだという順番なので、なにかにつけアニメの印象がかなり強く刷り込まれているような気もしますが、結末の違いの大きさにびっくりさせられた作品でもあります。
正直に言って、アニメの結末に納得がいかずにウィキペディアなどを調べ、マンガ版ではまったく違う結末になっていることを知ってからマンガを読んだということです。



キャラの声のイメージや動きなどはアニメ版のほうがよく出来ていると思うのですが、どうしてもあの第二期最終話(十四話)の内容に不満があって、個人的にはマンガ版のほうがずっと納得できました。
アニメ放映当時はマンガ版も同時進行で連載されていたらしく、物語の結末として原作よりも先にアニメが同じエンディングをもって来るわけにはいかなかった事情もあるのでしょう。
アニメ版とマンガ版では、見せ方の重点にはちょっとだけ違いを感じます。
アニメ版が「みんながいて明るく楽しかった人生の中でもっとも幸せだったと言ってもいい『あの時の大切さ』」をアニメ的な見せ方も含めて強調していたことに比べ、マンガ版では物語の展開や伏線の張り方などを含めて真面目に作られていたという、その違い。
マンガでもまほろさんとの思い出や友達たちとの触れ合いなどを大切なモノとして扱われていますが、同時にまほろさんの抱える苦しみや悩みなどもアニメよりは描写されていたと思います。(理解しやすかった)
アニメでは戦闘シーンなどでもなぜか緊張感が少ないように見えてしまって、過去を振り返る場面でもどことなく軽いノリが消えていないというか、むしろシリアスである場面が妙に滑稽に感じなくもなかったんですね。
ギャグやネタのノリがそのまま引きずって全体に影響を与えていたアニメと、それなりにシリアスさのメリハリが感じられたマンガの違いとでもいいましょうか。
そして、そういう微妙な雰囲気の違いが積み重ねられていって終盤、頭の片隅ではどうせどこかで救済的なモノがくるに違いないなぁと思ったままアニメを見ていたら、何あのエンディング・・・と。
第一期の終盤にあるシリアス展開はそれなりの緊張感も楽しみつつ物語に入りこめていたのですが、第二期ではシリアスな展開と自分の感じ方に距離を感じた。
その距離感に戸惑っているうちに、最後に大人になってやさぐれた優《すぐる》を見せられたことで、ほとんど不快感と呼べるまでになってしまったというわけ。
ほんとうに人生の中で春の陽だまりのような大切なモノをもった人間があんなふうになっちゃうものかねぇ?という疑問があり、もうひとつには安っぽく悪ぶった主人公の描き方としても納得できない感じがあって、ものすごく後味が悪かったです。

最後の最後、最終話で一気に後味が悪くなったアニメとしては、個人的にはこの作品がトップスリーに入っています。
この作品の面白さには「まほろさんの声のイメージ」がとても重要だと思うので、その点ではアニメをお勧めしたいのですが、あの最後では残念な気持ちになってしまうことがあるかもしれません。
ストーリー物としてはマンガの方がよく出来ていると思うので内容重視の人はマンガ版を、そして、アニメで残念な気持ちになった人はマンガで補完を。

どちらにせよ、あの有名な台詞は一度見ておくといいですよ。
『えっちなのはいけないと思います!』を。(笑)



物語の基本ラインは、どこにでもありそうなSF物ですよね。
異星人の侵略があって、でもそんなことに全く変わらない日常があって、なぜなら人類と異星人が目立たないように戦い続けているから・・・という、マンガでも小説でも珍しくなさそうな話。
“本当の敵”は異星人よりも人間の組織の方だった、というのもありがち。
というかむしろ、定番すぎて最近では滅多に見かけなくなりつつあるんじゃないかという気がするぐらいです。
でも定番なだけに、ちゃんと作り込んであれば安定感があって楽しめる話になるので、マンガ版ではそこが丁寧にだったと思います。
まほろさんのデザインや設定にしても昭和の美少女アニメ的なものを感じさせてくれるもので、特別な斬新さや奇抜さがあるわけではありません。
家事全般が万能だけれど所々ではドジっ子で、いざ戦いとなると有能で最強。
無敵の戦士が自分に残された寿命を元司令官の息子の世話に費やす、という設定でうまくつなげてあって、突出した設定だけに頼ったキャラ作りとは異なる安心感もあります。
ものすごく難解でよく出来た設定でなければSFじゃない・・・のではないということを、素直に感じさせてくれますね。

まぁ、SFを見るためにこの作品を手にする人がどれほどいるのか?という疑問も、なくはないです。
メイド服を着た優しく可愛い女の子が一人暮らしの男の子の家にやってきて、一年間の共同生活。
そういう風に聞いて思い浮かべる、ラブコメ要素を求めて見る人の方が多いのではないでしょうか。
そしてもちろん、それは期待を裏切りませんし。(笑)
一年という時間の期限が永遠には続かない幸せを予感させてくれるのですが、それぞれのエピソードでは明るく楽しい内容が多くて、甘さを引き立てるために塩を隠し味にするような効果を与えてくれています。
まほろさんが完璧な心を持つという設定についても、過去の戦闘場面では正しい選択をするために自分の心が傷つく原因ともなりますし、日常生活においてはあの有名な台詞を生む背景となるというわけでなかなか面白いです。
この『心』についての設定は、マンガ版で読んでいけば終盤に入ってくると特に重要となってくるのですが、アニメではそこの描写に物足りなさを感じてしまった部分ともなります。
厳密にいえばいくつかのキャラについては完全に異なった描かれ方をしているので、アニメとマンガはいわゆる並行世界的な扱いで理解するのが妥当だろうとは思うのですが、マンガで理解した背景のままにアニメを楽しむと少し感慨深いものがあると思います。
日常や恋愛がらみのコメディ要素は圧倒的にアニメの方が面白く、まほろさんの可愛さもよく出ています。
エロなどの露骨なサービスシーンを期待するとダメですが、普通に可愛い美少女キャラを楽しむのなら間違いなくお勧めの作品に仕上がっています。

主人公である優も弱気で可愛い少年キャラとしては良いキャラで、両親のことなどで複雑な事情を抱えているという設定もまたうまく効いています。
アニメの最終話ではホントにがっかりしましたが、それを見るまでは別に問題があると思えませんでした。
優しく人を思いやれて、時には勇気を持って頑張れるイイ子というやつですね。
幼馴染の延長にある友人グループもイイ人が多く、多少の恋愛感情のもつれなんかを含めても良い人間関係です。
ショタコン教師でエロ担当という女教師の式条沙織《しきじょう さおり》だけは、ややキャラ設定が強烈過ぎて時々はうんざりさせられましたが、まほろさんのライバル(おもに日常パートでの)としては悪くない対比だったんじゃないでしょうか。
で、おもに優の関係者が日常パートを構成している一方、まほろさんの関係者は戦闘や異星人の関係に偏るということになります。
キャラ的にはそっち系のほうが面白いキャラが多くて、最初は命を狙うライバルとして登場して最後は心強い味方になるというお約束キャラのリューガとか、途中参加してからはナレーション的役割も担うしゃべる犬(黒豹の戦闘用メカ)ことスラッシュなんかも良い味出てます。
スラッシュなんて、声の影響もあるんでまんまロデムだよ。(笑)
アニメ第二期には、敵といっていい“管理者”から派遣されてくる「みなわ(370という数字から命名)」というキャラも加わり、主要キャラの個性と魅力は抜群のものがあります。
難を言えば、アニメではマンガにあったセイント(異星人たち)側のキャラがほとんど物語に絡んでこず、異星人が地球に来たからおこっている事態のはずが、なんだか地球人同士の組織争いだけにしか見えなかったのが残念でした。
これがオリジナルアニメなら立場や意図を説明させるためのキャラなんかもちゃんと配置されていたのかもしれませんが、原作付きでアニメ化されたことの影響なのでしょうか。
マンガ版の描かれ方では管理者のベルナールなんかもいいキャラだったのですが、アニメ版のあれでは安っぽい悪役でしかなかった。
事実上のラスボスといってもいいフェルドランスも、マンガでの描かれ方の方が好きでしたね。
アニメもマンガも主要キャラの描かれ方はほぼ同じなのですが、物語を構成する上でポイントとなる脇キャラたちの言動が異なり、個人的にはマンガ版のストーリーが好きだったので脇キャラたちもそれに倣うわけです。
マンガ版よりもアニメ版の方がまほろさんは生き生きしているようにも見えたりもするので、まっ、所詮は好みの問題かもしれません。
キャラの優劣ということではありませんよ。

あと、アニメに使われているOPやEDの楽曲などはよかったです。
作品のイメージにもよく合っているし、基本的に明るく楽しい、ホッとできる優しい雰囲気が特徴的だと言ってもいいでしょう。ちょっと家族的というか。
たまに歌だけを耳にすると、何となくまほろさんやみんなの笑顔が思い出されて妙に感傷的な気分を味わったりします。
あれこれと書いていますが、結局は面白くて心に残る作品であることは間違いないです。
アニメもマンガも、どちらも。
多少気になる点もあるものの、いちおう名作といってもいい作品だと思います。


それにしても、壁一面がエロ本というのはすごいな。(爆笑/byまほろさんとの死闘)





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Last updated  Jan 3, 2011 10:46:04 PM
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