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カテゴリ:誰もが書ける作文教育(文ちゃん人形)
「信じなきゃ~と思いつつ、何度か挑戦させては《がっかりだよ》ということが多く、
つまり作文は全く苦手な息子でも、 本当に書けるようになるのでしょうか?」(yasukohatensiさん) というコメントを今朝、戴きました。 多くの方が、この僕の実践報告をお読みになりながら、そのように お感じになられていることだと思います。 答えは、「はい。できます。」と、確信を持って、言えます。 このような作文は、指導手続きさえ、きちんとしていれば、できるのです。 書いてある事が事実と自分の考えです。 このようなことは、人間誰でも、できるのですよ。 プロの作家が書くような文章とは、 まったく違います。 これは、それなりの才能が必要になります。 運動・音楽・・・・・・・プロになるのは、それなりの 才能が必要です。 けれど、ここで報告されているような文章は、 誰でも書けますし、書けるようにしなくてはなりません。 それが、憲法がいう文化的な生活に必要な事だからだと思います。 では、なぜ、書けないのか、それは、その指導が不十分だからです。 ぼくも、研究会に出る前の10数年間は、 行事作文を書かせていました。 それは、遠足・学芸会の後、その事をかかせる作文の事です。 これも、良いですが、説明的文章(理論文)は、 理論文を書く学習が必要なのです。 国語科の学力のうち、論理的に考える力が足りないと言われていますが、 それは、その指導が、弱いからです。 理論文、僕は、小学校の頃、書いたことはありあません。 これが、実態です。 このような中で、研究会に出て、その始めの頃の 指導の実践が、いま、ご報告している事です。 ただ、これをご家庭で指導するとなると、 別の工夫が必要になりますね。 集団での指導は、スムーズにいきまいしたが・・・。 さて、前回からの続きで、本日分のご報告です。 説明文は、データが決めて。です。 下の短冊をご覧下さい。 ピンクは題を書く短冊でしたね。 この題は、子どもたちが、一日の中で、一番、心を動かした事をニュースとして、 1ヶ月ほど毎日、続けて、 書かせて置いて、その中から選ばせたのでしたね。 子どもにとっては、自分の重大ニュースとなる訳ですね。 宮崎君は、『予定表』という題にしていますね。 黄色は、副題を書く短冊です。 宮崎君は、『ためになったこと』 と、記していますね。 緑色は、この題と副題の下で、この「説明文を書く理由」を書く短冊です。 宮崎君は、それを『全国の4年生に知ってもらって、実行をしてもらいたい』 と、書いていますね。 さて、次の表の説明です。 この時は、40人ほどのクラスだったと思います。 義務教育ですから、このような学習が全員、できる必要がありますね。 その為に、全員の今までの学習がどのように、 進んでいるか、一目で分かるようにしておいた方がよいと思いまして、 このような表をつくりました。 これで、教師はもちろん、クラスの仲間からも、できた・できないが、 一目で、分かりますね。 友だちのこれを読むと、 その事が、又、刺激になり、学習になるのですね。 1は、氏名。 2は、題。 3は、副題。 4は、書く理由。 を、書いて、貼る欄です。 これは、前の短冊を貼るわけですね。 以上が、全員できたところで、次の表の作成に入りました。 それは、副題の事実を書くということです。 この副題の事実を書くことを、どうして考えたかと言いますと、 「為になったと言っても、それだけでは、 読んだ人・聞いてる人には、分からないので、 それをどうすればいいか」 と、子どもに問いかけました。 すると、加藤君は、 「『為になった事を書けばいい」と発表しました。 4年生でも、このことは、さっと、分かりましたね。 これは、事実のことですよね。 子どもって、鋭いと思いました。 これには、全員賛成しました。 この加藤君は、この発表で、友だちから、その力を認められ、 はにかんでいました。これは、自信になったようです。 そこで、これを、副題の事実ということにして、それを書かせました。 それを書いたものが、上の表です。 この『予定表』の説明文を書いた、宮崎君は、日本で、 ちょうどサッカーが、はやり出した頃の子で、サッカーに夢中でした。 授業が始まっても、埃だらけの顔に、汗を流しています。 忘れ物が多く、宿題など良く、忘れました。 この子たちに、予定を立てて、生活すればいい というヒントを僕が出すと、その予定表を作成して、 生活を始めました。 それから、サッカーが楽しめ,忘れ物もなくなり、 勉強もよくするようになりました。 その事を説明文で書いたのです。 上記は、その説明文の構成ですね。 この副題の事実をさらに、以前とそれをやった後で、比較して書くと いいということも指導しました。 その表が下記です。 青が、『予定表』をやる前の事実です。黄色が、やってからの事実です。 比較していますね。 以上の流れをまとめますと、下記のようになります。 上欄の緑・ピンクは、色画用紙を半分の大きさです。 この色分けで、 ・題 ・副題・ ・副題の事実 が一目で分かると思います。 これには、『詳しい事実を書く欄がありません。 そこで、それが書けるように、色画用紙1枚を貼り付けました。 不鮮明で読みにくいと思いますが、ご判断は、できるでしょうか。 この大きさでしか、これは、提示できないのです。 でも、全体の構成を提示する為に、出しました。 時事問題です。 安倍首相が力をいれています学力テスト、 この国語の中学のテスト問題について、次のような中学生の意見があるのを知りました。 「私は、テストを受けた事は、どちらかというと意味がなかったと思う。 ものを考えたり、意見を述べる事が少なかった。 学校の先生の授業は、生徒にものを考えさせたり、 主張する授業が多いのに、テストは、ものを考える事が、少なかった。」 と言う意見です。 この考える得る授業の大切さは、この日記でも、何度も書いてきたことです。 大人が作ったた設問に答えるが、主体の授業では、 自主的に考える力は、着きませんからね。 このように子供の声が出ていますが、 これは、大切にしていきたいと思います。 このブログの応援クリックして下さることも、その力になりますね。 応援クリックは、下のマークです。 1日1回、有効です。 * この作文教育は、下記の本に出ています。 『小学生の作文教育』(明治図書)1・2・3・/4・5・6年 (読売教育賞賞外優秀賞 受賞) 波多野完治さんから、 「新しい作文教育の提案です」と言うコトバを戴きました。 残念ですが、絶版です。 しかし、アマゾンの古書で売られています。 公立図書館には、あると思います。 * 下記にも、ありました。(net販売です) 『小学生の作文教育』 小林喜三男・田村利樹編、明治図書、昭58、2冊 渥美書房 7,350円 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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