前回、教師用指導書・教科書・指導要領のことについて書きました。
今回は、そのような中で、その問題に振り回されないで、
ちゃんとした国語教育をするにはどうしたらよいか、それを考えます。
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これも、前回のブログを編集して書かせて戴きます。
2006.05.09 | |
前回まで、
「子ども達の手が槍のようにあがり、やる気を継続させるには、指導計画が必要」について、書いてきました。
このことが、僕が、ブログを始める動機でもありましたので、ここで、それが、書けるので、ほっとしています。
これが、教師用指導書を資料として、うまく使っていくきっかけになればうれしいです。
「言葉の力」の向上を、今回、文科省は打ち出しました。
『ゆとり』の教育からの転換です。
「言葉の力」、
これは、人間は、言葉で伝達をし、
言葉で考えるのですからどうしても必要なことです。
心・精神の最も大切な栄養・力ですね。
これが不足すると、ガソリンが無くなった車のようなものですね。
ではこれを、どのようにしてつけていくかですね。
まず、学校教育をめぐる国語科のことについて、考えてみます。
今の指導要領の国語科は、文科省の「総合的な学習」の方針の下、
大変、変わってしまいました。
昨日、書きましたが、『ごんぎつね』の指導。
これは、文章の読解より、「ごんの葬式」を考えようなどという指導書。
これは、その「総合的な学習」の方針の一端の表れです。
新出漢字の指導時間がなくなったのもそれです。
このような状況にあるのですが、
その指導書を資料として扱っていくことが必要なのですが、
それを扱う、学校の中は、どうなっているでしょうか。
以前、校内研究会の講師として呼ばれ、行った時の話しです。
40歳前後の先生でした。
「私は、授業参観で国語をやった事がないのです。
国語科は、何をどう指導したら良いか、分からなかったのです。
これで、今度は、できるようになりました。」
と、おっしゃった方がいました。
国語科って何を指導する教科か、現場では、案外、あいまいになっているようです。
この僕自身も、かつて、そうでした。
この事の大切さを知ったのは、研究会に入って学び始めたからでした。
この現状から、現在の国語科教育の指導の問題点が出て来るのですね。
例えば、東京都の今年の学力テスト(小学校5年生)で次のような問題が出されました。
(4) 知りたい情報を集めるために、あなたはどのような本のさがし方をしていますか。
次の1 から4 までの中には、本のさがし方としてよいものがいくつかありますが、
あなたの考えに一番近いものを一つだけ選び、番号で答えましょう。
1 図書館にある本だなの配置図や、分類表を参考にしながら本をさがしている。
2 自分が知りたい情報は何かを考えながら、目的にあった本をさがしている。
3 きれいなデザインの表紙の本や、できるだけ厚さのうすい本をさがしている。
4 学校の図書館だけでなく、地いきの図書館にも範囲を広げて本をさがしている。
これなどは、今回の学習指導要領で、
「関心・意欲・態度」の重要性が強調されたので、
その旨の考えの実行のためにテストを無理して作成をしているようです。
次です。
何度も書いていますが、品川区の漢字カリキュラム。
この件では、次のようなメールを戴きました。
ご本人の了解を得て、使わせていただきます。
感謝です。
現在,品川区に在住するものです。
娘が品川の小学校に通っておりますが,
区の推進する国語教育(漢字指導)に関して,
非常に問題があると感じております。
具体的には,
(1) 習得漢字数を増やすことに熱心なあまり,
筆順,漢字の構成などの精確な漢字習得がおろそかになること,
(2) 学習漢字表に沿っていないこと,
(3) 漢字習得に必要な文脈提示が十分でないこと,
(4) 現場に同教材の利用法に関して統一した見解が見られないように思われること,
の四点です。
先ほど,品川区にメールで意見いたしましたが,
ふとWeb上で偶然見かけた
漢字指導法研究会に同様な意見があることを知りました。
以上のようなことは、
国語科教育は、何をどのようにするのか
があいまいになっている事から起こっているのではないでしょうか。
この事を理解する事、それが、国語科教育のキメテのようです。
「言葉の力」。
これをこどもたちのものにするには、
国語教育って、何をどうするのか、
もっと、もっと、深める、分かり合うことが大切ですね。
つぎからは、では、お前さんたちどうしているの?
に答える実践例をご報告していきますね。
* コメントをお寄せ下さい。(時間の関係で、返信は、していませんが、
勉強させて戴いて、次に生かします。感謝です。)
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下記で、以前に書いたブログが紹介されました。
作文の実践です。
この 実践は、仲間・先輩の実践に学び、
さらに、それを発展させるということの繰り返しから生まれたのものです。
それを取り入れることで、子どもが喜び学力がつく授業ができ、
そのことに教師は、生きがいを感じるのではないでしょうか。
主述の関係とテーマ性
下記の本は、僕らがまとめた漢字教育のあるべき姿と実践を載せています。
基本的なことが、書いてあります。
漢字指導の羅針盤のようなものです。
それをもとにした実践は、本書に書かれているより、かなり進んでいますが・・・・・・。
国字問題研究会・漢字指導法研究会
http://members.jcom.home.ne.jp/kotoba/kokuziken-index.html
こちらは、1字・1字の指導の練習帳です。僕らが、作成したものです。