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星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2021.12.13
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​​オランジュリー美術館の地下2階の「ヴァルテール=ギョームコレクション」の中で印象に残る2点です。


「タンバリンを持つ女」 ピカソ 1925年

 女性が横たわるポーズを見て、一瞬「マティス(1869-1954)」の絵かと思いましたが、裸婦像ではなく腕や足もマティスの絵に比べるとあっさりした感じで描かれています。ピカソ
(1881-1973)44才の時の作品です。この時期ピカソはロシア将軍の娘でありバレリーナの「オルガ」と最初の結婚をしていてシュールレアリズム(超現実主義)、表現主義、抽象画など様々な絵画を描いていたようです。

 「夢」など今では高額な値段で売買される絵のモデルとして登場する「マリー・テレーズ・ワルテル」との出会いと恋愛の始まりから2年ほど前の作品です。「キュビズム(4次元)」の基礎をなす作品「アヴィニョンの娘たち」は1907年の制作ですが、この「タンバリンを持つ女」には極端なキュビズムの技法が見当たらず、またこのモデルは誰なんだろうという疑問も湧きます。


「布をかけ横たわる裸婦」 マティス 1923-24年 (見学ガイドからの画像)

 ピカソの絵の2年ほど前に描かれたマティスの絵と比べて見てみるとやはり逆向きとは言え構図がかなり似通っているなぁと感じます。

 故「池田満寿夫」氏がナビゲーターを務めた絵画のドキュメンタリー番組と彼の著書の中の言葉です。

 『ピカソが
絵画にキュビズムの世界を持ち込んだ時、マティスは「ここまで酷い絵をかくか」と激怒しピカソと絵画について激論を交わしたそうです。またピカソの度重なる女性問題にも苦言を呈していました。ピカソとマティスはガートルード・スタインとその兄のお陰で知り合い、すぐに友達になりましたがその時から2人はまるで敵同士でした。今では彼らは友達でも敵同士でもありません。ところが当時は、その両方だったのです』
 
 あくまでも絵画に「平安を求める」マティスとピカソはお互いの主義を絶対に曲げなかったようですが、いくつかの絵から2人の絆が深いものであったことが伝わってきます。


​「夢」 ピカソ 1932年 モデル「マリー・テレーズ・ワルテル」 個人蔵​


​「夢」 マティス 1940年 個人蔵​​





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最終更新日  2022.12.18 09:50:19
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