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星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2023.10.11
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  今朝のNHK「News おはよう日本」で今年日本人のノーベル賞受賞が無かった事に関連して、岩手県の「国立天文台水沢VLBI観測所」が世界初ブラックホールの輪郭の撮影に貢献し、2019年に国際プロジェクトがこの偉業を発表した事を紹介していました。「ブラックホールの自転」等世界に先駆けた研究を続けるこの観測所が現状抱える問題が研究費の5割削減だそうです。

     

 番組では日本の研究費削減で特に注目すべき点として1999年から2021年までの世界の国々が発表した「注目度の高い論文数」を挙げ、1999年~2001年は日本はアメリカ、イギリス、ドイツに次ぐ4位でしたが、徐々に順位を下げ2019年~2021年では13位まで後退しています。この近々のデータでは1位が中国で2位から4位までは上記の3ヶ国です。



 次に「大学部門研究開発費の指数」が紹介され、2000年から現在まで日本(緑色)は2.1兆円で完全に横ばいですが、中国(赤色)の急激な右肩上がりは注目度の高い論文数の実績と合致しています(
韓国 黄色、アメリカ 青色)
 
 確かに数年前から中国の論文数が増えている事と相反するように研究費の削減等で日本の論文数が減っていてこのままでは将来日本のノーベル賞受賞者がいなくなるのではと言われている事を思い出しましたが、順位やグラフで示されるとその違いを実感します。

 番組では「科学・政策と社会研究室」の榎木代表理事が「投資をやめてしまうと蓄積した研究・人材が途切れる」「私たちが先進国にとどまれるかまさに選択が迫られる」と警鐘を鳴らしています。

 限られた予算の中でどこに優先順位を置くのか、それがアメリカに忖度する防衛費なのか真に国の将来と未来に繋がる研究費等なのか、政府が不得手とする長期的視野に立つお金の使い方を考え直すギリギリの所に来ているのかなと思います。





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最終更新日  2023.10.11 11:11:57
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