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カテゴリ:広島東洋カープ
『長打力が左右する!?』
それでは一つずつ見ていきたいと思います。 まずは打率、確かに打率の高い阪神、SB、西武、日本ハムの得点は高いものの、セリーグ打率2位の広島、同じ打率を記録した楽天の得点数は430点台に留まり、必ずしも打率が高いチームが得点数が高くなるというわけではなさそうです。 ただし、ある程度の影響をもたらしそうです。 続いては小技や盗塁、昨年多くのプロ野球に携わる人間は皆一様に「統一球の影響により、小技を絡めた1点を守り抜く野球が重要になった」と語っています。 しかし、逆に言えば1点を取るということは大量得点のチャンスを捨てるということに繋がります。 しかし、犠打数が多くとも得点数の高いチームが散見しています。 なので犠打数の多さは特別影響をもたらしたわけではなさそうです。 では、出塁率ではどうでしょうか。 ヤクルト、SB、西武、日本ハム、オリックスなどは出塁率が高いものの、広島や楽天、千葉ロッテ、中日などは巨人よりも高いにもかかわらず、得点数は大幅に下回っています。 昨年のシーズンにおいては出塁率よりも打率の方が影響力が高かったのかなと感じます。 それでは最後に長打力を見ていきたいと思います。 スモールボール全盛の時代、長打力の重要性よりも小技重視と叫ばれていますが、実際はどうなのか見ていきたいと思います。 今回、長打力を示す指標としてISOPが挙げてみていきたいと思います。 すると、驚くべきことにパリーグの得点数はISOPの高い順に並んでおり、長打率も同じ傾向を示しています。 セリーグにおいても中日以外の阪神、巨人、ヤクルトはISOPがそれぞれ上位を占め、長打率も高いチームほど得点が多く、得点に強い影響力を示しています。 今回の結論としては、最も重要だったのは小技ではなく、寧ろ正反対の長打力のようです。 よくよく考えてみると、スモールボールと言っても二塁に進める止まり、結局はそこから安打が必要になります。 しかし、打率が急激に低下した今のご時世では中々タイムリーが出ず、返って難しいのかもしれません。 一般的なイメージとは逆ですが、昨年の得点数を左右したのは長打力だったと言えるのではないいでしょうか。
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