広島カープ考察

　『３連続逆転勝利』

　本日の広島は３－２で中日に競り勝ち、またもや逆転勝利を収めました。
先発野村は初回に満塁、２回にもピンチを招くなど立ち上がりは制球に苦しみましたが、徐々に持ち味を発揮し始めて中日打線を抑えていきます。
しかし、６回に先頭近藤を四球で歩かせると、杉山の犠打が野選となってピンチが拡大し、藤井の内野ゴロで一死二三塁のピンチを招き、大島は抑えましたが荒木にセーフティスクイズを決められ、更に足を負傷して緊急降板となりました（１３：６：１、内Ｆ２）。
岡田や戸田も負傷しており、野村まで離脱となると先発の台所事情がかなり苦しくなってくるだけに、何とか軽傷であることを祈りたいところです。
二番手一岡は続くピンチを抑えて降板（０：１：０）、三番手今村はヒットと四球でピンチを招くもアウトはすべて三振で奪って無失点（０：１：０）、四番手ジャクソンは先頭エルナンデスに四球を与え、大島に二塁打を浴びて勝ち越されるかと思われましたが、味方の好返球に助けられて難を逃れますが、荒木にもヒットを浴び、更に盗塁を決められて一死二三塁と再びピンチを背負うも高橋と福田を共に内野ゴロに抑えて無失点、しかしながら披露の影響か最近は長打を浴びることが増え始めています。
春先に指摘した「球威が落ちてきた時にどうするのか」という課題がここに来て出始めたでしょうか（２：２：０）。
契約続行ならば来季は対策としてかつてのシュルツのようにチェンジアップをマスターすることを勧めて欲しいところです。
最後は中崎が連投も何のそので１５０キロをマークし、三者凡退に抑えて試合を締めました（２：０：０）。

　一方野手陣は苦手の八木の前に打線が僅か２安打と沈黙しますが、６回に丸がソロ本塁打を打って同点に追いつきます。
８回には岡田から先頭田中の放った打球を高橋が後逸して出塁すると、菊池が送り、丸が四球を選び、新井の打球で三塁へ進み、代わった祖父江から鈴木がボテボテの打球を打ち、これが内野安打となってまたもな当たりなしで再び同点に追いつくと、９回はクローザーの田島から先頭安部がヒット、代打天谷が死球、田中が四球を選んで満塁となると、菊池がレフトへタイムリーヒットを打って勝ち越しを決めました。

　昨日に引き続き先発投手に抑え込まれる苦しい展開でしたが、それでも何とか勝利にこぎつけるところは試合巧者らしくなってきたということではないでしょうか。
しかし、勝利を収めたものの投手陣に二つの懸念材料が出てきたところは気になるところです。
仮に野村が長期離脱となると代わりに先発を務める投手が塹江辺りの経験の浅い投手を起用せざるを得なくなり、ジャクソンが不調気味で、それならば三人目のリリーバーであるデラバーをと言いたいところですが、こちらの懸念通りノーコンで信用できない内容であり、二軍での成績が芳しくない成績です。
マジックは１６になりましたが、少し気がかりな面が浮き彫りになってきました。

　「野手陣　batted ball」

「対八木」１０：２：２（内Ｆ３、１ＨＲ）、「対又吉」１：０：１、「対岡田」２：１：０
「対祖父江」１：１：０、「対田島」１：０：２

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