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カテゴリ:野球
『ディロン・ジー』
それでは今回は中日が獲得したディロン・ジー投手(右投手)を見ていきたいと思います。 実はこの選手、昨季はTEXの招待選手として春季キャンプに参加し、シーズン中にメジャー昇格となって先発や中継ぎとして登板、その後はMINに移籍するなどメジャーと3Aを行ったり来たりするシーズンとなり、合算で18試合に登板して防御率3.47とまずまずの成績を残しています。 かつてはNYMで先発投手として活躍した時期があったものの、近年は中々活躍できずにおり、日本球界へやって来ることとなりました。 投球スタイルは最速151キロの直球(平均146.5キロ)とスライダー、カーブ、チェンジアップ、シンカー(ツーシーム)を操り、昨日紹介したマルティネスと同じくどれか一つの球種を中心に投げると言うわけではなく、度の球種も万遍なく投げ分ける投球スタイルとなっています。 ちなみにスライダーは外国人らしく縦スライダーですが落差はそれほどなく(5.1)、カーブは横変化も大きく落差も大きいものとなっています(6.5、-4)。 また、チェンジアップがスライダーよりも落差が大きく、シュート方向にも非常に曲がるのが特徴的です(-10.3、3.4)。 近年はシンカーを打ち込まれるようになっており、そこが打たれる要因となっていますが、シンカーが苦手な日本球界ならば化けるかもしれません。 それでは奪三振率を見ていきますと、基本的には5.50~6.50前後で推移しており、空振りを奪うタイプの投手ではありません。 しかしながら昨季のメジャー登板では7.48と中々高めの数字となっており、昨季の3Aでは全て先発として14試合に登板して7.27とまずまず空振りを奪えるようになっており、珍しいチェンジアップやカーブなどを持っているだけに、日本球界では空振りを奪える可能性がありそうです。 次に与四球率ですが、例年3.00を切っているなど非常に優れた制球力を有し、昨季はMLBでも2.74、2.31(与四死球率)と3.00を切るなど優秀な数字を記録しています。 最後に被安打率ですが、マルティネスと同じく被安打数が投球回数を上回っており、昨季は3Aでも被安打数と投球回数が同数となっています。 被本塁打率はMLBでは1.50前後、3Aでは0.50~0.80で推移しており、あまり球威がある方ではありません。 また、batted ballはGB%が41%程となっており、ゴロを打たせる投手というわけではなさそうです。 三振をそこそこ奪え、制球力にも長けているのに対し、球威面に課題を残しており、日本球界で活躍できるかどうかはゴロを打たせられるかにかかっているのではないでしょうか。 GB%をどこまで引き上げられるかが焦点となりそうですが、三振がそこそこ奪えるタイプなので仮にGB%が増えなくとも抑えられるのではないでしょうか。 本拠地も中日なのでナゴヤドームとなる点も追い風となりそうです。 選手評価:A(あわよくば三本柱に) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.01.09 20:02:53
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