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カテゴリ:広島東洋カープ
『中村祐太』
今回は昨季先発投手として台頭した中村祐太投手を見ていきたいと思います。 昨季は15試合に登板して5勝を挙げて防御率3.74の成績を残し、今季は更なる成長を遂げて先発ローテーション入りを期待されています。 まず奪三振率ですが、6.51とかなり低い数字となっており、この数字は「低い」と評した岡田(6.92)や大瀬良(6.73)よりも更に低い数字となっています。 ただ8月以降は7.54とまずまず三振を奪えるようになっており、今季はこの数字をどこまで伸ばせるかが一つ焦点となってきそうです。 次に与四死球率ですが、3.37とまずまずの数字となっており、特別良いわけではありませんが四球で自滅するといったタイプではありません。 続いてbatted ballですが、81GB:95FB:17LD:24IFFB:7HRとなっており、GB%が36.2%なのに対してFB%は56.3%と非常に高く、FB投手と言えそうです。 肝心の球威面は.123と先発のFB投手として見れば十分な数字と言って良く、トータルで見ればそれほど三振を奪えていない中村祐太がそれなりの防御率を残せたのは恐らく力で押し込めたからだと言えそうです。 ただ今季は相手打者も慣れてくる上に研究もされていることは確実、今のままだと昨季と同じように上手くいくかと言われると厳しいように思います。 球種の割合は直球がほぼ5割、スライダーが35%となっており、残りはフォークとカーブで分け合う形となっており、今時の投手と言えるのではないでしょうか。 球種の中で優秀なのはスライダーで、被打率は.146と抑え込めていますが、空振りを奪えるほどではありません。 また、フォークは被打率が.419、空振り率は僅か12%と非常に低く、中村祐太が更に成長を遂げるにはフォークを上手く扱えるようになることではないでしょうか。 また、直球もまだまだなところがあり、更なるパワーアップが欲しいところです。 まず一番の課題は奪三振率の向上と言えそうで、まずはフォークの精度を向上させたいところです。 FB投手に必要な球威もしっかりとしているだけに、空振りを奪える球種さえ覚えれば昨季以上の成績を残せるのではないでしょうか。 できれば直球も力強さが出てくれば、元々ドラフト候補時での触れ込みで「下級生時には凄まじい直球のキレを誇った」と書かれているだけに、横浜の今永のような投手になれるのではないでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.01.12 21:25:04
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