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カテゴリ:広島東洋カープ
『正隋優弥』
今回は正隋外野手について見ていきたいと思います。 昨年のドラフト6巡目で入団した大卒の右打者で、オープン戦に帯同した後は二軍に降格、今季は一軍昇格ならず二軍で105試合に出場して打率.208、6本塁打でOPS.610とドラ6とはいえ大卒選手としては少々物足りない形でシーズンを終えました。 ただフェニックスリーグでようやく打ち始めており、来季に期待がかかります。 まず長打力ですが、IsoPは.131とパンチ力がある~中距離打者の範疇にある数字です。 しかしながら6月までは1本塁打に留まり打率もかなり低く、パワー云々以前に打撃自体が通用していないという状態でしたが、7月以降の45試合で5本塁打を打っており、7月以降のIsoPは.182と非常に高いISOPを記録しており、フェニックスリーグでも分かりうる範囲内では3二塁打2本塁打と長打力を如何なく発揮し始めており、フェニックスリーグで本塁打を打った際の動画では打球が高い放物線を描くなどアーチストのものであり、現在期待されている若手打者の中で最もスラッガーになれる素質を秘めた打者ではないかなと思います。 次にミート力ですが、336打数62三振で5.42と強打者の割には意外と高めの数字を記録しており、7月以降でも148打数26三振で5.69とやはり高めの数字となっています。 選球眼は27四球/62三振で.435と低打率なので相当この部分に難があるのかと思いましたが思った程ではありませんでしたが、7月以降では.346と低くなってしまっており、打てるようになって自信がついたことで強引に振りに行ってしまったのかもしれませんね(それが長打を発揮し始めた割に打率が伸びなかった要因かも)。 ちなみにフェニックスリーグでは60打数8三振4四球で、ミート力は7.50、選球眼は.500と長打の多さに加えて打撃内容もかなり良く、急成長を感じさせます。 また、新人記事でも書きましたが、実は意外に足もそこそこ速く、大学上級生になってからは影を潜めていましたが、二軍では4三塁打4盗塁を決めるなど動ける点もプラスではないでしょうか。 シーズントータルでは大卒選手にしては少々物足りない結果に終わりましたが、後半戦からようやく本領発揮し始め、フェニックスリーグで遂に花開いた格好で、順調な成長曲線を描いています。 何よりもスラッガーの素質を秘めていながらもミート力も高いという稀有な存在で、フェニックスリーグで選球眼も改善されつつあるだけに、上手くいけば相当凄い打者になれるかも?しれません。 ただ懸念としては強打者の割にミートできそうな点であり、今季スコアラーに転身した岩本氏のように簡単に合わせてしまいがちになってパワーを活かせないということにならないように気を付けたいところです。 個人的にはポスト鈴木誠也を期待したくなる打者ではないでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.12.25 22:10:32
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