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カテゴリ:広島東洋カープ
『ホセ・ピレラ』
本日は広島の野手について見ていきたいと思います。 今回はピレラ、1番打者として期待されましたが浮き沈みが激しく、打率.266、11本塁打でOPS.723と助っ人としては少々物足りない成績に終わりました。 現状で去就は未定となっており、来季の戦力となるかは不透明な状況です。 まず長打力ですが、IsoPは.146と.150に近い数字となっているなど中距離打者の範疇と言えそうで、昨季の西川と同じようなIsoPとなっていますね。 続いてミート力ですが、316打数で53三振で5.96と6.00に近い数字となっており、まずまず高いかなと思う数字で、実際に確かにあまり三振を多くするイメージはありません(その代わり低めのボールを悉く引っ掛ける打席が多いイメージですが^^;)。 そして選球眼の項目を見ていきますと、まずIsoDは.046と.070~.080で合格点とされる中で低い数字を記録しており、BB/Kは19四球/53三振で.360とこちらもかなり低い数字を記録しており、選球眼はかなり悪いといえます。 パワーはそこそこある上に当てる力こそあるものの、ボールの見極めができておらず、調子の波が激しいのも頷けます。 個人的に誰に似ているかと言われれば昨季引退した岩本貴裕を右にしたような打者かなという印象を抱かせます。 それではbatted ballですが、134GB:65FB:20LD:33IFFB:11HRとなっており、GB/FBは134GB/109FBで1.23とゴロが多い結果となっています。 打率別に分けてみますと、GB打率が.313、FB・HRなし打率が.184(ありで.266)、LD打率が.650となっており、ゴロの打率が異常に高い結果となり、それとは反対にFB打率がHRなしだと何と.184と目を疑う低打率となっていることが分かりました。 その原因は内野フライの多さにあり、109FBの中で33IFFBとなっており、IFFB%が30.3%を記録しています。 三振は100%凡退(振り逃げも成績上三振とカウントされる為)というのは分かると思いますが、内野フライも90%以上の確率でアウトなる為、53三振と33IFFBで86も凡退が確定していたこととなり、これでは打率の向上も難しかったでしょう。 選球眼が非常に悪い点をどうにかしたいところ、打撃を見ていても低めのボールを見極められずに体勢を崩される打席が非常に多かったように思います。 それでもミート力があるので広角に打ち分ければ何とかなりますが、ピレラはプルヒッターなのでそれも難しく、打撃内容を見る限りだと大きな上積みが望めるかと言われれば微妙でしょうか。 調子を上手く見極めて起用すれば戦力にはなるかなとは思いますが、あくまでも6番か7番辺りでの起用が望まれるでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.11.19 22:55:00
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