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広島カープ考察

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2021.03.09
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カテゴリ:広島東洋カープ
『満塁弾』

 本日の広島は4-6で阪神に敗れました。
先発矢崎は初回に先頭近本にレフト線を破る二塁打を浴び、マルテの遊撃ゴロの間に失点すると、二死から大山とサンズに連打を浴び、新人の佐藤にもタイムリーを浴びて2失点を喫します。
その後は抑えていましたが、4回に一死から二塁フライかと思われた打球を菊池が途中で追うのを止め、慌てて西川が突っ込むも落ちて二塁打となると、梅野に四球を出し、木浪に浮いた直球を捉えられてタイムリー、更に代打板山にも逆転の2点タイムリーを浴びるなど4回を投げて8安打1奪三振2四球5失点という結果となりました(8:6:2、内F2)。
以前も書いたと思いますが、やはり足下でバラつくかそうでないかがはっきりと分かれており、しっかりと左足が踏み込めてブレない時は制球できており、きちんと踏み込めなかったときはブレて一塁側へ足が流れてしまっており、事実抑えていた3回は比較的前者の動作が出来ており、初回と5回の不運な二塁打以降は後者の形となっていました。
その部分さえ注意して投げれば個人的にはそこそこ良さそうに思いましたが、少し気になったところがあるので後述したいと思います。
二番手コルニエルは二死から走者を出して、更にパスボールもあって走者が生還、ただ次のイニングは無失点に抑えるなど2回を投げて1安打3奪三振2四球1失点(0:3:0、内F1)、最速154キロを計測していましたが、やはり以前に感じていた通り前に突っ込みがちな印象、フェニックスリーグの方が良い投げ方をしていたような…。
三番手島内はこちらも最速154キロを計測するなど1回1安打3奪三振1四球無失点(0:1:0)、こちらも矢崎同様に四球を出した最後に1球は流れてしまっており、長坂に対しても比較的流れ気味だったので足下に注意でしょうか。
四番手塹江は三者凡退無失点、相手打者も塹江にとっては役不足だったでしょうか(3:0:0)。

 一方野手陣は初回に先頭田中が二塁打で出塁するも一死一二塁から松山が併殺、3回にクロンが満塁弾を放つも得点はこのイニングのみ、5回は無死二三塁としながら鈴木誠也、松山、クロンの中軸が凡退するなどいただけない攻撃となりました。
今日は菊池が2安打1四球と打撃では良かったものの、守備では落下地点付近まで追いつこうかというところで突然追うのを止めるなど拙い守備、以前からそうですが変に自分が奥まで追いすぎるところを改善する必要があるのではないでしょうか。
若手打者では矢野、羽月といった巧打コンビがレフトへヒットを打つなどアピール、正隨が鋭いスイングでライトへヒットを放つなどこちらもアピールしています。

 また、今日は中村奨がマスクをかぶりましたが、初回は先頭近本に2-1からカウントを取りにいったスライダーを打たれて二塁打を浴びているにもかかわらず、決めに行く際にスライダーを投げさせて大山、サンズ、佐藤に悉く打たれる拙い配球がありました。
フェニックスリーグ総括記事でも触れましたが、このスライダーはカーブっぽい(後に本人も記事でコメント)軌道を描いていますが、カーブのようなブレーキも利いていないただの曲がり始めの早い変化球で精度があまり高くありません。
時折意表を突くときに投げられるかなぐらいの球種なので追い込んで投げるような精度を誇っておらず、この球種を決め球として投げさせたのはかなり拙い判断だったと思います。
せっかくカットボールやツーシーム、フォークといった球種もあったのに実に勿体ない失点だったと思います。
矢崎も正直そのスライダーは多投する程の精度がなく、打者からしてみれば格好の餌食になりやすいように思いますが…。

 今日はクロンが放物線を描くアーチを放つなど徐々に調子が上がってきた様子、ただ鈴木誠也の調子がどん底気味なのが痛いところです。
また、これは以前から感じていることですが、広島に限らずいちいち選手を途中交代させることに何か意味があるのかな?という印象を持ちます。
松山に至っては「2打席で交代することが多いので確認の意味で」と休日返上で打撃練習を敢行するなど選手らにとってもマイナスなのではないでしょうか?
ならば最初から出す選手を決め、その選手らを試合終了まで使った方が試合勘も取り戻しやすいのではないでしょうか?
現に塹江が登板した際は既に主力打者が交代してしまっており、これじゃ本人も物足りないのではないでしょうか。
今一度オープン戦のありようを考え直す時期なのではないかなと個人的には感じます。






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最終更新日  2021.03.09 22:53:23
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