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カテゴリ:広島東洋カープ
『中崎翔太』
今回は中崎投手について見ていきたいと思います。 今季は故障も癒えて実戦復帰し、一軍昇格を果たして大量リードの際に登板するも炎上、4試合を投げて防御率13.50の成績に終わりました。 二軍では34試合に登板して防御率3.00とまずまずの成績を残しています。 まず奪三振率から見ていきますと、二軍では33回を投げて27奪三振で7.36、一軍では4回を投げて1奪三振、フェニックスリーグでも僅か1奪三振のみとなっています。 キャリアハイでも7.92となっているので元々三振を奪うタイプの投手ではありません。 制球は二軍で12四死球を与えて与四死球率が3.27、一軍では4回2四球で4.50となっており、2018年から与四死球率があまり冴えない結果となっています。 続いて打球管理ですが、8GB:7FB:3LD:2IFFB:0HRとなっており、ゴロよりもフライの方が多い結果となっており、2019年を境にフライの方が多い傾向になっています。 被IsoPは.250とデータが少ないというのもありますが、たったの4回でこれだけ長打を打たれてしまっているというのは結果として残っており、二軍でも33回で34被安打、3被本塁打とやはり球威面に課題を残していると言えるでしょう。 球種の方はデータが少ないので詳細は省略しますが、直球とスライダー、ツーシームの3つの構成だったのが、かつて投げていたフォークやチェンジアップも投げ始めるなど工夫も見られます。 最後に投球フォームですが、左足が踏み込む前に右膝が本塁の方を向いてしまっていて状態が前へ突っ込みがちとなっており、踏み込む歩幅も非常に狭く、右足の蹴り上がりもあまり引き上がらずに弱々しく、前へ突っ込んでいるからか左足も踏ん張れずに爪先立ちになって投げ終わった後に飛び上がるような形になっています。 以前から早めではありますがもう少し右膝は本塁を向くのが遅めで、歩幅ももう少し広く、上体もある程度沈み込んでいたのではないかなと思います。 現在は前へ突っ込んで歩幅も非常に狭い且つオーバーハンドで投げているので2球だけではありますがいずれも高めに入っており、高めに浮くのも理解できるフォームとなっており、開きも早い印象です。 フェニックスリーグや秋季練習で球速が復活して150キロを計測したとのことですが、現状の投球を見る限りではまだ厳しい印象を受けます。 個人的には下半身の粘りが足りていないのではないかなと感じ、このオフは走り込んでもう一度下半身の使い方を全盛期の頃に戻していきたいところです。 中田もそうですが、勤続疲労している投手は肩や肘だけではなく下半身も消耗しているということなのでしょうか? 右膝が本塁を向くのをもう少し遅らせ、左足を踏み込ませるまでは横向きに我慢することを心掛ければある程度は元に戻るのではないかと思うのですが…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.12.21 00:41:28
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