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広島カープ考察

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2022.05.11
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カテゴリ:広島東洋カープ
『采配の明暗』

 本日の広島は3-2で阪神に競り勝ちました。
先発九里は初回に先制を貰うも一死となって中野に四球を出し、マルテと佐藤の連打であっさりと同点に追いつかれ、二死となるも糸井にタイムリーヒットを浴びるなど2失点を喫するなど初回で25球を費やします。
それでも2回以降はボール球が多いながらも阪神打線が手を出す場面が見られて初回が嘘のようにテンポが良くなっていきました。
7回に四球と連打で一死満塁のピンチを背負うもマルテをストライクからボールゾーンに落ちる変化球で空振り三振に打ち取って降板、6.2回を投げて8安打5奪三振2四球2失点と初回を考えればかなり持ち直して好投しました(11:7:1、内F3)。
二番手ターリーは佐藤を直球で押していき、最後はスライダーで空振り三振に打ち取ってワンポイントの役割を果たしました。
三番手ケムナはストライクが入らず、糸井にも四球を出すなど役割を果たせず、大山の打席の際に投じた外角の球をボールと判定されてから崩れていったように思います。
四番手森浦は一死二三塁というかなりキツい場面からの登板でしたが、ロハスを宝刀チェンジアップで空振り三振、梅野もチェンジアップで内野ゴロに打ち取るなど無失点でピンチを凌ぎました(1:0:0)。
ただ球速は以前の水準に戻っておらず、以前の春先のような右膝の形になっていますね。
最後は栗林が1奪三振含む三者凡退に抑えて試合を締めました(1:0:0、内F1)。

 一方野手陣は初回に秋山と相性の良い先頭堂林がライトへの二塁打で出塁すると、菊池の犠打で一死三塁とした後に西川が遊撃への内野安打で1点を先制します。
ただそれ以降はマクブルームがヒットで続くも後続が凡退と追加点はならず、以降も先頭打者が出塁するも得点できず、特に3回は先頭菊池が二塁打で出塁しながらも得点できないなど秋山の術中にはまりかけていましたが4回で交代という驚きの継投となりました。
6回は先頭マクブルームからでしたが左のサイドハンド渡辺が登板、入ってくるスライダーをジャストミートして痛烈な当たりの打球が二遊間を抜けていき、坂倉の二塁ゴロで併殺打かなと思いましたが、糸原深めに守っていたのと動きに鋭さがなかったことで併殺を免れ、続く小園が外角への絶妙なコースに手を焼いて0-2とあっさりと追い込まれるも3球目のボールが真ん中寄りに入ってきたことが功を奏し、しっかりと捉えた打球は右中間を破るタイムリー三塁打、続く末包は3-1からの入ってくるスライダーを捉えて浅い打球でしたが小園がタッチアップして本塁生還して決勝点となりました。

 今日は采配が明暗を分ける格好となりました。
阪神は秋山を4回で交代、継投策に入りましたが渡辺が打たれる格好となりました。
逆にこちらは九里の場面でターリーを投入、8回もケムナをあっさりと諦めて森浦を投入、森浦は右打者を得意とする投手で、ロハスは右打席の打撃成績が芳しくない点、次の打者右の梅野で原口は控えているものの既に別のポジションに専念しているそうなので二人体制を敷いており、代打は出てこないだろうと踏んでの投入、しっかりと計算された投入だったと思います。
そして野手では堂林を1番起用、前回スタメン出場した際は4三振を喫しており、その前の試合でも二塁打1本打ちましたが、以降2三振と2試合で6三振と調子を落とし気味でしたが、相性を信じてスタメン起用して成功しましたね。

 個人では小園がようやく本領発揮、3安打猛打賞を放ち、いずれも引っ張った鋭い打球で小園らしさが戻ってきたでしょうか。
そしていつも目立つ場面で登場する末包が決勝の犠飛、ただオープン戦の頃からそうですが、本塁打を打って以降の打撃は体が開いてしまう傾向にあり、今日も同様の傾向が見られました。
もう少し体を開かずに打てれば浅い外野フライではなくスタンドインも期待できたのではないかと感じ、勿体ない印象を受けました。
本塁打を打って以降はより体を開かないように心がけて欲しいところです。






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最終更新日  2022.05.12 00:10:21
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