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カテゴリ:広島東洋カープ
『清水叶人』
本日は移動日の為に日本シリーズが休止、今回は広島がドラフト4巡目で指名した健大高崎高校の清水叶人捕手について見ていきたいと思います。 清水は1.77秒を計測する二塁送球や通算24本塁打を放つ強肩強打が売りの左打者、補強ポイントとは言えない上に昨年高木を指名したばかりで2年連続での高卒捕手の指名となりました。 一見「何故?」と思われるかもしれませんが、過去の記事でも書いてきた通り、実は近年広島の4巡目の指名枠は「補強ポイントを問わず、良いと思った選手を指名する」枠なのです。 2019年は1年前に小園、羽月と2人左打ちの高卒二遊間内野手を指名しましたが同じ左打の高卒二遊間内野手の韮澤を指名、2020年は上位候補として目されて縁がないと思われていた小林が残っていたので指名、2021年は既に左打ちの若手野手が多い状況で田村が指名され、今年は誰が指名されるのか密かに楽しみにしておりました^^;。 そして今年は捕手に候補が多い上に昨年高木を指名した状況で選ばれたのがこの清水です。 ちなみに偶然なのか敢えてそうしているのかは不明ですが、高校生を指名していますね。 まず一番目を引くのが三振数の少なさ、3年間の公式の大会で三振をしたのが何とたったの1度のみ、2年生秋から4番捕手として出場し続けており、今年の夏の予選大会では5試合で打率.471、2本塁打、0三振4四球と文句のつけようがない素晴らしい打撃成績を残しています。 それでは打撃フォーム(動画)を見ていきますと、前肩を内側に捻りすぎることなくトップを作ることができているのは好材料ではないでしょうか。 そして一番驚くのが下半身の使い方で、打ち終わった後の体勢が正にゴルフの打ち終わりの姿勢のものに近い体勢(前膝が折れ曲がらずにほぼピンと突っ張っており、上体は反った姿勢になり、前足は爪先が浮いて踵に重心がきている)になっています。 有名な打者の名前を挙げればLAAの大谷翔平(動画)が正にこの打ち終わり方であり、放物線を描くスラッガーの資質を持っているのではないでしょうか。 ちなみにこの本塁打以外の時の本塁打を打った際の動画(別動画)でもこの打ち終わり方の姿勢ができており、しっかりとこの下半身の使い方をマスターできていると言えそうです。 高校生ということもあってまだ体の線は細く、スイングやそれ以外の部分に課題は残っているようには思います。 しかしながら長打力向上を目指して欲しいと言ってきている広島の主力打者(マクブルームだけではないでしょうか)ですらできずにいる下半身の使い方を既に高校3年生の段階でできており、(ちなみにこちらが田村の一発の動画、清水の打ち終わりの姿勢と見比べてみますとやはり前膝が折れて上体が反っていないのが分かります)確かに補強ポイントを無視して指名したのも頷ける打者です。 指名された直後はあまり知らない選手でしたが、この打者は只者ではないかもしれず、しっかりと体を大きくし、スイングもしっかりと矯正して指導することができれば間違いなくスラッガーになれると思います。 これはひょっとするととんでもない逸材を獲得できたかもしれませんね。 将来の広島の4番はもしかするとこの打者かも?しれませんね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.10.24 23:06:57
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