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カテゴリ:広島東洋カープ
『栗林良吏』
本日は今季の広島の選手を見ていきたいと思います。 今回は2年目のジンクスを見事に跳ね返した栗林投手を見ていきたいと思います。 昨季見事に新人王を受賞した栗林ですが、今季もクローザーを任されて安定した投球を続けるなど48試合に登板して31セーブを記録、防御率は1.49と昨季に続いて好成績を残しています。 まず奪三振率ですが、48.1回を投げて59奪三振と投球回数を大きく上回る奪三振数を記録するなど奪三振率は10.99と非常に高い数字を記録しています。 続いて与四死球率ですが、今季は15四球2死球で与四死球率は3.17とこちらはまずまずの数字なのですが、昨季の4.99という非常に悪い数字から大幅に改善することに成功、これはオフの股関節強化の取り組みの成果ではないでしょうか。 奪三振率が非常に高い上に与四死球率もまずまずな数字とあってK/BBは3.93と非常に高い水準を誇っています。 続いて打球管理ですが、53GB:31FB:13LD:10IFFB:0HRで、GB/FBは1.29となっており、GB%は49.5%と昨季に引き続きゴロが多くなっています。 球威面は被IsoP.037と殆ど長打を打たれておらず、被安打数も22本と今季も投球回数の半分以下となっており、K/BBの高さと併せて正に難攻不落の守護神と言えます。 そして球種は直球が42%、フォークが34%、残りをカットボール(11%)とカーブ(12.5%)を織り交ぜる投球で、基本的には昨季と変わっていませんが、フォークの割合が少し増えたでしょうか。 いずれの球種も被打率が1割台と全く打たれておらず、特にフォークは被打率.108、空振り率が34%と昨季に引き続き凄まじい球種となっています。 ただ直球が被打率こそ.145で空振り率は9.9%と十分凄いのですが、昨季の空振り率と比べると少し下がっています(15.8%)。 栗林も自覚があるのか、秋季キャンプでは直球の精度向上を目指して投球フォームを少し改造しているという情報が流れています。 最後に投球フォームですが、今季は途中から走者なしの状況でもクイックモーションで投げており、もしかするとこれが制球力向上の要因の一つでもあるかなと思います。 今季は股関節の強化の成果なのか、昨季までは投げ終わった後の右足が三塁側のまま下りたり、左膝が折れ曲がっていたりと全く一定していませんでしたが、今季は昨季に比べれば右足は本塁側に来る割合が高くなり、左膝も森下やフランスアのように折れ曲がったりしない割合が高くなったように思います。 ただ本人はそれでも満足することなく、直球の威力を昨季の水準に戻すために走者のなしの際の投球フォームを模索しています(動画)。 以前(動画)までは左足を上げてから一度静止していたのですが、秋季キャンプで投げている際の動画では静止を廃止してそのまま投げていますね。 2年目のジンクスも跳ね返し、寧ろオフに股関節強化に取り組んだことで制球力が大幅に改善されるなど進化した一面も見せました。 そして今回は制球力と直球の威力を両立させようということで走者なしの際の投球フォームの変更に乗り出しています。 今のままでも十二分に難攻不落の守護神ですが、直球の威力が昨季の水準に戻ったすれば最早不攻不落 来季も絶対的な守護神として君臨して欲しいところですが、個人的な要望としては3年目となったので周囲からもチームの顔として見られるかと思われますので、できればチームリーダー的存在となって他の投手にアドバイスをしていってもらえればなと思っております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.11.17 23:45:32
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