|
カテゴリ:海外リーグ野球
『メディア露出増加』
本日はチェコ、中国、パキスタンの野球について見ていきたいと思います。 まずはチェコ、元巨人・日本ハムの村田投手と丹波投手による日本人投手同士の投げ合いが実現しましたが、その試合がチェコのテレビでも特集された事が分かりました(twitter、twitter)。 WBCでの本選出場を決めて以降、チェコ国内でもじわじわと野球に関する認知度が上昇してきており、欧州野球選手権大会など国際大会の視聴数も好調になっており、野球に関する番組やテレビ中継が増えたとの事ですが、それはあくまでも国際試合に限定するものでした。 しかしながら今年に入ってからは侍ジャパン対欧州選抜といった国際試合のみだけでなく、エクストラリーガといった国内リーグでの試合もテレビ中継されるようになっており、更に今回のようにニュースで特集されるなど国際大会以外でも取り上げられるようになっています。 続いて中国ですが、アジア競技大会での中国代表の奮闘がテレビで特集されるそうです(twitter)。 中国では野球関連の施設が次々と建設されているなど確実に野球の認知度が上昇中、その状況でこのようにメディアでの露出が増えていけば更に追い風となるのではないでしょうか。 徐々に野球がメディアでも取り上げられている両国、先日プロ野球リーグ創設を発表したパキスタンが国内メディアでも取り上げられ、ライブ配信でも多くの視聴者数を集めた事で可能性を見出され、投資されるようになりました。 できればチェコでも同じような道を辿ってプロ野球リーグを創設に至るまでになれば大きな発展を望めるのではないかな?と思います。 ただ「今の状況でプロ野球リーグを創設してもレベルは上がるのか?」といった疑問の声が出てくるのではないかと思います(佐賀独立球団設立の際の記事)。 しかしながら個人的な考えでは「レベルは自然と上がってくる」と思っています。 少々下衆な話ですが、「人はお金を生む場所に集まる」からです。 例えばエスコンフィールドが良い例で、様々な施設や新駅が建設され、スポンサー契約も増えていますね(新駅は予定)。 逆にお金を生む場所ではなくなった札幌ドームは広告がどんどんなくなり、シャトルバスも廃止、直営店も閉店されていきました。 このようにそこにお金を生む場所や人には様々な経済波及効果が生まれていきます。 そしてこれは選手のレベル向上にも密接に関わってきます。 それを箇条書きにしていきたいと思いますが、あくまでもプロ野球リーグを継続できるシステムが構築できたという前提での話です。 ・ プロ野球選手を目指す若者が増える ・ プロ野球選手を目指す為に若者がSNSで自ら技術論の動画を見つける ・ そこに目をつけて野球関連事業を生業としようとする者が現れる ・ 更に少年野球、高校、大学に野球部を創設して生徒募集を目論む ・ 生徒獲得競争の為に野球の技術を教える事を生業とする施設や学校が現れる ・ 獲得競争で優位に立つ為に専門知識を学び出す ざっと思いつくだけでもこのようにお金を生み場所には自然と人々が集まってくるので自然とレベルも向上していく事も大体予測がつくのではないかと考えています。 佐賀インドネシアドリームズの記事を読んで唯一自分とは違う意見だなと思ったのが「専門知識のある指導者がいないインドネシアでプロチームを作ってもレベル向上は難しい」という部分ですが、恐らくどちらかと言えば資金面での問題の方が大きかったのではないかと見ています。 だからこそまずは佐賀インドネシアドリームズで可能性をインドネシア法人や日本法人に見てもらい、国内プロリーグ創設への機運となればと期待しています。 その効果は徐々に出ているようで、アジア甲子園でもインドネシア法人がスポンサーとなるなど一歩ずつ前進してくる事を願っています。 やはり野球を発展させていくにはプロ野球、もしくは社会人野球やバレーのVリーグやラグビーのリーグワンのようなセミプロリーグでなければ上記のような波及効果が生まれないので厳しいと思います。 現に中国が野球で生活できる環境がある程度構築されているからこそ、中国国内で需要が高まって様々な施設が建設され、レベルも153キロを計測する投手が出てくるなど飛躍的に上昇しています。 逆に欧州では国内リーグこそあれど社会人野球のような仕組みですらないアマチュアリーグなのでそこに需要は生まれず、普及は進めど大きな発展がない理由だと思っており、パキスタンもプロ野球リーグが継続さえできれば中国と同じように飛躍的に産業もレベルも向上していくでしょう。 だからこそ欧州でも同じように発展していってほしいところで、一番可能性のあるチェコに期待したいなと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.05.03 20:32:03
コメント(0) | コメントを書く |