|
カテゴリ:高齢者
ババ大好き
ババが芥川賞とか直木賞とかを取った本を読みたい というので、何冊かネットで注文した。 まだ大学生になる前だから、6年ぐらい前のことだと思う
洗濯ものをたたんでいるババ。 文庫『マークスの山』が埃をかぶった平積みの本の中にある。 取り出して「読んだ、ババ?」 「読んでない」 「じゃあ、読んであげるね」 「 うん。聞くわ」
たしか、私は読んだはずだが、どんな話だったかうろ覚え
最初の出だしでは、飯場に暮らす岩田という男が登山者を殺した ような感じ。でも、ちょっと読み進むと、岩田が殺したことにしたい 誰かが仕組んだように思われてきた。
「ババ、どう思う? 岩田という人は犯人じゃない雰囲気になってきたね」 「わからない」 「読んでるの、聞いていた?」 「聞いてたよ、こういう話好きだから」
そうなんだ、ババはTV番組の 刑事もの、サスペンスもの、殺人ものが大好きだ。 だが、だいたい、犯人がわからなくなってしまう。 私があとで、「犯人はだれだった?」と聞いても 「わからない」。
「横で解説してくれないとわからない」という。 好きなくせに、わからなくなってしまう。 わからなくなってしまっても、やっぱり好きみたい。
夏休み中は「朗読会」続けようかな。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[高齢者] カテゴリの最新記事
|