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テーマ:最近観た映画(54)
カテゴリ:外国映画(洋画)
パリ駅の大時計の中からエッフェル塔を見つめる少年、 その燃える瞳は遠く未来を見つめる。
「ヒューゴの不思議な発明」予告編
毎年、アカデミー賞の季節になると映画が観たくなるリュウちゃん、今年は例年になく、観たい映画が揃ったように思います。この前、「ドラゴンタトゥーの女」に感激したばかりですが、またまた面白そうな映画がいっぱい揃って来ました。
先週はスピルバーグの「戦火の馬」、今週は、アカデミー賞に11部門にノミネートされた前評判の高いマーティン・スコセッシ監督の「ヒューゴの不思議な発明」の3D版を観てきました。
リュウちゃんにとりましては、「三丁目の夕日64」に続く今年2本目の3D映画、 はたして、どんな映像のマジックを見せてくれるかと、ワクワクしながらスクリーンを見ましたところ、
巻頭はエッフェル塔が霞んで見えるパリの空、カメラはそこからグングンと下降し、パリ駅コンコースに下り、そこから大勢の乗降客で賑わうコンコースを、まるで人々の体を貫通するように直進、駅の中央にある大時計の前でピタリと止まる、大時計の中から青白い顔をした大きな目がこちらを凝視する。
これは「三丁目の夕日」の巻頭とまるで逆の導入部だ! しかし、同じようにスリリングな導入部だ! パリの街に降り注ぐ粉雪が3D効果で見事! 3Dって凄いな!
物語は、大時計の中に住んでいるヒューゴ少年、少年が見下ろす大時計の下の玩具店の老人ジョルジュ(名優ベン・キングスレー)、ジョルジュの養女で、本の虫、好奇心いっぱいの少女イザベルの3人、それとヒューゴの亡き父が残した謎のからくり人形1体が主役、ヒューゴ少年は父の形見のゼンマイ仕掛けの壊れたカラクリ人形に秘められた謎を解こうとする事で物語が進行します。
リュウちゃん、この映画に強く魅かれました。 この映画に魅かれた理由の一つ目は、少年ヒューゴと少女イザベルの澄んだ真っ直ぐな視線です。 二人共、本を愛しています。少年は「ロビンフッドの冒険」、少女は「デヴィッド・コパンフィールド」、 また、少年は映画を愛しています。少女はジョルジュ叔父さん夫妻に何故か映画を観ることを禁じられています。
ある日、二人は映画館に忍び込みます。 そこで上映されていたのは、アメリカの3大喜劇王の一人、ロイド眼鏡で有名なハロルドロイドの「用心無用」(1923年)
これで少女も映画熱に火がつきます。
二つ目は、サイレント映画への純粋なオマージュである点です。 ロイドの「用心無用」を皮切りに、リュミエール兄弟の世界最初の実写映画「工場の出口」、「ラ・シオタ駅への列車の到着」(1895年)、バスター・キートンの「トレイン」、チャップリンの「キッド」、D・W・グリフィスの「イントレランス」など、サイレント時代の名作が次々と紹介されます。
そして、ジョルジュ・メリエスの「月世界旅行」(1902年)
この映画は、世界最初のプロの映画監督と云われるジョルジュ・メリエスへの誠実さ溢れるオマージュ映画なのです。
三つ目は、この映画のもう一つの主役とも云えるカラクリ人形です。IT時代の現代と違って、動力はゼンマイバネ、歯車と糸を使って、現代のロボットのように精巧な動作を行います。日本でも江戸時代に「弓曳き童子」や「茶運び人形」などのからくり人形が作られました。
父の形見の壊れたからくり人形にはどんな謎が秘められているのか? そのからくり人形に秘められた謎がどう「月世界旅行」のジョルジュ・メリエスと結びつくのか?
主人公のヒューゴ少年はパリ駅の大時計の内部で暮らしています。映画のシーンの半分くらいが、この大時計の内部です。ここには大小無数の歯車とゼンマイが縦横に交錯している機械仕掛けの世界、ITロボットと違って、動力が目に見える世界、マーティン・スコセッシ監督は最新のCG技術を駆使して、昔懐かしい機械仕掛けのファンタジーワールドを創り上げたと云えますね。
この映画は、テレビが無い時代に育ったリュウちゃんから上の世代の人間にとって、イタリア映画「ニューシネマパラダイス」のような魅力に満ちた作品です。いわば、「オールドシネマパラダイス」、しかし、「ニューシネマ」の少年は無邪気で明るい、しかしヒューゴ少年の眼差しは不安そうで暗い。
ヒューゴ少年の暗い眼差し、どこかで見た事があるな、どこで見たのかな?
そうだ! デューラーの銅板画「メランコリア」の天使の眼だ! ーーー
サティ:グノシェンヌ第1番(1890年、この映画で使われたクラシックの曲)
バスター・キートン「トレイン」
チャーリー・チャップリン「キッド」(1921年)
D・W・グリフィス「イントレランス」より「バビロン編」(1916年)
フリッツ・ラング「メトロポリス」(1937年)
W・ディズニー「花と木」(1932年公開、世界初のカラー映画)
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