高野山のシンボル、根本大塔
鮮やか過ぎる朱色、紅葉を凌ぐか?
秋も深まり、紅葉の季節が到来しました。
新聞の関西版の夕刊にも「紅葉便り」が掲載され始め、早くも「見頃」の場所が出て来ています。
今年の紅葉狩り、何処へ行こうか?
と思案していました所、テレビで「高野山の紅葉が見頃」というローカルニュースが放映されました。
よし、善は急げ、
高野山にの紅葉狩りに行こう!
リュウちゃん、これまで高野山へは4回程行ったことがありますが、紅葉狩りは初めてです。
あの広い高野山、何処が紅葉の名所なのだろう?
以下は高野山の散策MAPです。
今回は紅葉狩りと併せて、初めて高野山の端から端まで歩いて見ようという意欲的(?)な計画です。
大まかな計画は、
★「上記散策MAP左上の「高野山駅」から「女人堂」までバスで行き、そこから全行程を徒歩で行き、「奥の院」から戻った「一の橋バス停」でバスに乗り、「高野山駅に戻る」というものです。
計画の距離は以下です。
★女人堂~中央案内所→1100m、
★中央案内所~(壇上伽藍)金堂前バス停→600m(往復1000m)
★金堂前バス停~大門(上記MAP左端)→700m(往復1400m
★中央案内書~一の橋バス停→800m、
★一の橋バス停~奥の院御廟橋(上記MAP右上)→1900m(往復3800m
★以上徒歩散策距離合計→8300m,
高野山を端から端まで歩いても、たったの8,3キロ、
こりゃ、楽勝だ!???
以下はネットからお借りした「高野山・紅葉の名所MAP」です。
よし、これで計画は完璧だ、
後は出掛けるのみだ!
例によりまして女房殿お手製のおにぎり弁当とリュウちゃんお手製(?)の缶ビール(2缶)をリュックに背負い、朝7時半に自宅を出発、
法隆寺から高野山駅までの電車の行程は以下です。
JR法隆寺駅~JR新今宮駅~(乗り換え)~南海新今宮駅~(南海橋本駅経由)~南海極楽橋駅~(ケーブルカー)~高野山駅、
順調に行けば、10時過ぎに高野山駅に着く筈だったのですが、何と!
台風の影響で橋本=極楽橋間がいまだに「不通」、
橋本駅から高野山駅まで代行バス運行、
アチャ~!
おかげで予定よりも1時間遅れ、AM11時過ぎに高野山駅到着、
アチャ~!
結局、散策の起点である「女人堂」バス停に着いたのはAM11時30分になってしまったのです。
<女人堂>
かって高野山は女人禁制で、女性はここまでしか入れなかったのだそうです。
以前は高野山の7つに入り口に設置されていましたが、現在はこの「不動坂口」にある一か所だけなのです。
「女人堂」の前にある「お竹地蔵」です。江戸時代の建立で、銅製の地蔵としては高野山でも最大級のお地蔵さんです。
「女人堂」から見下ろした山道です。ここを下って行きます。
<金輪塔付近>
ここが最初の高野山の紅葉の名所、まだ「色づき」は「五分咲き」といった所ですね。
<波切不動尊付近>
波切不動尊の由来は以下のHPでご覧くださいね。
http://blog.goo.ne.jp/02ma0527/e/e8e500c87d4ccefcff0df567eb9484bf
<五大院の紅葉>
ここの山門前の紅葉、なかなか素敵でした。
<蛇腹道>
「金剛峯寺」から「壇上伽藍」に続く100m程の小道を「蛇腹道」といいます。
この小道沿いの紅葉が高野山の一番の紅葉の名所のようです。
<壇上伽藍・根本大塔の紅葉>
「壇上伽藍」は「奥の院」と並ぶ「高野山の2大聖地」です。
ここに「中門」、「金堂」、「東塔」、「根本大塔」、「西塔」などが整然と配置されています。
下の写真は「東塔」の紅葉です。
ここの紅葉、高野山のベスト紅葉の一つだ!
「壇上伽藍」の南外側の紅葉、
ここの紅葉もベスト紅葉なのだ!
「中門」から見た「根本大塔」です。
「六角経蔵」の前の薄紅葉です。全体的に今日の高野山の紅葉は、桜に例えれば「五分咲き」といった所でした(少し残念!)
さて、高野山のシンボル「根本大塔」です。
<パワースポットエッセイ「根本大塔」>
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/000200/nagomi/web/nagomi12/essay/
「根本大塔」の廻りに紅葉はあるのか?
という疑問を持って「根本大塔の廻りをい巡りました。
東側に一か所だけ紅葉とのコラボが観られた!
この紅葉、楓ではなく「ナンキンハゼ」の紅葉なのですね。
<「大門(だいもん)」の紅葉>
「大門」は高野山全体の総門です。でも、高野山駅や奥の院からは一番遠い場所にあるので、リュウちゃんは今回初めて足を運んだのです。
初めての「大門」、
これで高野山制覇が出来た!?
「大門」から金剛峯寺バス停まで戻り、ここのベンチで遅い昼食、
プファ~、ビールが旨い!
快晴の青空が眩い!
<「大師協会」付近の紅葉>
昼食を摂った上記写真の右手に、真言宗普及の総本山「大師教会」があります。
仏教なのに「教会」とはこれ如何に?
<「奥の院」の入り口、「一の橋」の紅葉>
いよいよ高野山制覇の最終段階、「奥の院」の入り口、「一の橋」に辿り着きました。
ここの紅葉も風情があるぞ!
果たして「奥の院」に至る1,9キロの参道に紅葉はあるのかな?
「奥の院」の参道に入ると、そこは「紅葉の朱」の全くない樹齢数百年の杉の大森林、
リュウちゃんの故郷、伊勢神宮の鉾杉のような巨大な杉の木が無数にある。
一体、何本位あるのだろう?
暫く歩くうちに、巨大な杉の木に以下の写真のようなプレートが貼られてあることに気付きました。
「特別母樹林215番」、はて?
高野山に行った後、ネットで下記の看板を見つけました。
「特別母樹林」とは、単に「巨樹」ということではなく、優良な子孫を残すための「母樹」という意味だったのですね。
しかし、このプレートが貼られている杉の木は殆ど幹回り5m以上の巨樹です。
「奥の院」には、このような巨樹が何と、700本以上もある!
奈良の「春日野原始林」も顔色無しなのだ!
巨樹大好き人間のリュウちゃん、紅葉のことはすっかり忘れてしまい、杉の巨樹に魅入られてしまったのでした。
「奥の院」にある「お化粧地蔵」にも笑われているようでしたが、最後に巨樹の森を堪能し、大満足なリュウちゃんだったのです。