テーマ:晩学のすすめ(495)
カテゴリ:加地訓で読む4度目の論語
子曰、可與言而不與之言、失人。
不可與言而與之言、失言。 知者不失人、亦不失言。 子曰く、与(とも)に言う可くして、与に言わざれば、人を失う。 与に言う可からずして、之と言えば、言を失う。 知者は人を失わず、亦た言を失わず。 先生の教え。 その人とともに発言すべきときに、発言しないと、自分の立場を失う。 その人に賛成でないのに、賛成したりすると、異なった意見の持ち主となる。(言を失う) 智者は、自分の立場を失わず、意見も失わない。 上の解釈は加地さんの訓読みに基づくものだが、大勢は下記の解釈のようである。 共に発言すべきときに、発言しなければ、人を失うことになる。 共に発言すべきでないのに、発言すれば、言葉の価値を失う。 知者は、人を失うことがなく、言葉の価値も失うことがない。 自分的には、加地さんの解釈の方がしっくりする。与は「くみする」意だからである。 与すべきときに与する発言をしないと、自らの拠って立つ場を失う。 与すべきでないのに与する発言をすれば、言葉の価値を失ってしまう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 9, 2009 08:52:50 PM
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