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ドン・愚利公の連れづれ草

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Aug 12, 2009
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カテゴリ:新聞を読んで
大学卒業と同時に渡伯した学友長友契蔵君の自分史「ブラジルに五十年」の紹介、第15回

No34「トルコ人と商談」高値要求されて決裂

「この稿では、商売上手と言うか、したたかなトルコ人気質に危ない目にあった話」

ブラジル人の潜在意識の中には民族の定義が刷り込まれているのであろう。

ブラジルに移住して処世術が上手で資産家に成っている民族は、トルコ、ユダヤ、レバノン、中国、インド、韓国人のようである。

以前は日系人が優勢であったサンパウロのリベルダーデ界隈は今、中国人や韓国人が幅を利かせている。

私は商売を始めて10年目、資金的に余裕ができたので、自分の店を構えようと不動産屋へ適当な物件が見つかったら知らせてくれるように頼んでいた。

スザノ市のメーンストリートに申し分のない住宅が見つかり、値段的にも払えそうな金額だったので、購入契約するつもりで(家主の)トルコ人に会った。

しかし、トルコ人は家族会議を開いて返事をするから1日待ってくれという。翌日訪ねていくと「昨日の値段は安すぎたので2割くらい多くもらいたい」と言い出した。

それでも、まだ払えそうなので、買いたいと申し出たら、また明日返事すると言う。最後には最初の値段の倍近くを吹っかけてきた。もう話にならないと、商談は決裂してしまった。

後で知ったことだが、この物件は建築許可証が無く、家屋税、地租税を10年以上払っていなかった。もし買っていたら、どれくらい金がかかったか分からない。後日、トルコ人との商取引で破産した日本人のスーパーもあったと聞いた。

メーンストリートに無許可であれだけの大きな建物をどうしたら建てられたのか不思議である。やはりスザノ市中心街に家具類を扱っている10階建てのビルがあるが、このビルも無許可で建てたのだとの噂があった。現在では到底考えられないことでだが、トルコ人にはそれができたのである。





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Last updated  Aug 12, 2009 04:54:02 PM
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