テーマ:晩学のすすめ(495)
カテゴリ:読書
小人間居爲不善、無所不至。見君子而后厭然、*其不善、而著其善。
人之視己、如見其肺肝然。則何益矣。此謂誠於中形於外。故君子必慎其獨也。 小人(しょうじん) 間居(かんきょ)して不善を為す、至らざる所なし。 君子を見て后(のち)厭然(えんぜん)として、その不善を*(おお)いてその善を著す。 人の己を視ること、その肺肝を見るがごとく然り。則ち何の益かあらん。 これを中(うち)に誠あれば外に形(あらわ)るという。 故に君子は必ずその独りを慎むなり。 [宇野字義] ○厭然(えんぜん)=蔽いかくすこと ○肺肝を見るがごとく然り=真相を看破するにたとう。 不徳の凡人は、閑居して人から見られないところでは、どんな不善でもやってのける。 そして君子を見ると、蔽いをかけるようにその不善をかくして、善であるかのように見せかける。 しかし、人の目は肺肝を見通すほどに厳しいから、隠そうとしても何の役にも立たない。 これを、心の中の誠(真相)はおのずから外にあらわれると言う。 ゆえに、君子は独りいるときでも必ず厳しく身を慎むのである。 (人はいつも衆人環視の中にいる。独りでいるときでさえ身を慎んで生きなければいけない) [愚利公感懐] 不善を重ねて70年、誠にもって然りだが軌道修正はままならないなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 3, 2010 11:57:42 PM
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