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ドン・愚利公の連れづれ草

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Mar 3, 2010
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カテゴリ:読書
小人間居爲不善、無所不至。見君子而后厭然、*其不善、而著其善。

人之視己、如見其肺肝然。則何益矣。此謂誠於中形於外。故君子必慎其獨也。



小人(しょうじん) 間居(かんきょ)して不善を為す、至らざる所なし。

君子を見て后(のち)厭然(えんぜん)として、その不善を*(おお)いてその善を著す。

人の己を視ること、その肺肝を見るがごとく然り。則ち何の益かあらん。

これを中(うち)に誠あれば外に形(あらわ)るという。

故に君子は必ずその独りを慎むなり。


[宇野字義]

○厭然(えんぜん)=蔽いかくすこと ○肺肝を見るがごとく然り=真相を看破するにたとう。


不徳の凡人は、閑居して人から見られないところでは、どんな不善でもやってのける。

そして君子を見ると、蔽いをかけるようにその不善をかくして、善であるかのように見せかける。

しかし、人の目は肺肝を見通すほどに厳しいから、隠そうとしても何の役にも立たない。

これを、心の中の誠(真相)はおのずから外にあらわれると言う。

ゆえに、君子は独りいるときでも必ず厳しく身を慎むのである。

(人はいつも衆人環視の中にいる。独りでいるときでさえ身を慎んで生きなければいけない)

[愚利公感懐] 

不善を重ねて70年、誠にもって然りだが軌道修正はままならないなあ。





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Last updated  Mar 3, 2010 11:57:42 PM
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