テーマ:四季を楽しむ暮らし(49)
カテゴリ:庭の手入れ
春爛漫とは名ばかり、寒の戻りで防寒衣が無いと出歩けない陽気であった。
それでも植物は何とか春の装いで西風に耐えている。昨日の続きの庭の萌黄を。 ヤマザクラ、牧水に薄紅に葉はいち早く萌えいでて咲かむとすなりと詠われたとおりの葉色である。 東米良の友人の山から10センチほどの苗を採取して移植したもの。遅咲きの山桜。樹齢25年? 自分的には「敷島の大和心を人問わば朝日ににほう山桜花(宣長)」の方が好きである。 キンモクセイ、ようやく赤みがかった新緑が芽吹き始めている。 これは、前住地の高鍋町から転居の際に貰ってきた。樹齢は40年ほど。 キンモクセイは江戸中期に移入された植物なので古歌は無いそうである。 クス・楠は佐賀県の木、若楠国体というのがあった。 佐賀県は我が生まれ故郷でもある。この木は自然実生の若木。全部で5株ほど生えている。 イヌビワ(犬枇杷)、葉をもぐと乳白色の樹液が出る。 これも野鳥由来の自然実生で植木鉢に生えてくるのが多い。根から抜かない限り再生する。 イチジクの親戚で熟すと食べられる。イタビとも呼び、イタビかずら蔓状のイヌビワ? イヌの名が植物に付いたのは何故か?人の役に立たない植物の意味がこめられているとか。 イヌマキ-高野マキ(建材) イヌツゲ-ツゲ(櫛) イヌガヤ-カヤ(碁盤)など。 ツルウメモドキ、通称メジロミカン。小鳥が群れをなして訪れる。 元は、家内が採取してきた生け花の残渣を庭に捨てたものから発生した。たくさん生えている。 いけばなの材料として、ドライフラワーとして女性に大人気の植物だが庭に生えると大変。 強健で、何にでも這い登り、硬いかずらで処分に難渋する。 ミツバアケビ、2本植えないと実が着かないといわれる。自家受粉しないのかも。 山どれのアケビを食べた後、種をばら蒔いていたものから芽生えたもの。大きな株になった。 アケビ、ミツバアケビの茎は、木通という生薬。新芽は山菜として食べられる。ムベも仲間。 ヤブツバキ、いくらでも生えている。蜜は目白とヒヨドリの大好物。まだ芽吹き初め。 最近、近所の人が椿油に凝っていて冬になると拾っておき進呈する。お返しに油が来る。 椿油を絞ってくれる人も近くに健在であり、古い技術と道具が残っているのがいいなあ。 シークヮーサー、よく見えないがたくさん花が付いている。今年は結構生るかも。 「シークヮーサー」という名称は「酸を食わせるもの」の意味だそうである。 芭蕉布を柔らかくするために使ったとある。沖縄産の小粒なミカン。熟れたら美味しい。 ジュースが一番らしいがまだ飲んだことはない。青い実はレモンの代わりになる。 ツワブキ、石蕗と書く。キク科の植物。宮崎では山菜の王様的な存在。 ツワブキの名は、「艶のある葉のフキ」から転じたと考えられているとか。 宮崎では単に「ツワ」と呼び、潮風が届く範囲にしか生えない。一番の産地は日南海岸。 わが家は海から約4キロ、潮風が届くのだろう庭中に芽を出す。綿帽子で飛んで増える。 ギボウシ(擬宝珠)、これはもらい物の覆りんギボウシ。家内が好きだそうである。 擬宝珠(ぎぼし)は、橋や寺社の周り縁の欄干の柱の上につけてあるとんがり帽子の飾り。 葱の生命力にあやかる意味がありネギ坊主を模して作られているとのこと。 植物のギボウシは、花序が擬宝珠に似ている。葱坊主-擬宝珠-ギボウシということになる? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 8, 2010 10:34:55 PM
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