携帯電話と発がんリスクに関連なしと デンマーク研究
2006.12.10
Web posted at: 12:06 JST
- REUTERS
ワシントン(ロイター) 携帯電話が発する電磁波が人体に及ぼす影響をめぐり、デンマークの研究チームがこのほど、同国内で大規模な調査を実施し、「がんにかかるリスクとの関連性は認められない」との結果を発表した。
研究はデンマークがん協会などの出資で、がん疫学研究所(コペンハーゲン)の専門家らが実施し、がん研究専門誌に成果を報告した。チームでは、1982年から1995年までの間に同国内で携帯電話サービスを申し込んだ42万95人(男性35万7553人、女性6万2542人)について、2002年までの間に、脳や神経、だ液腺、目の腫瘍、白血病、がん一般にかかったかどうかを調査。国民全体の発病率と比較した。携帯電話使用者の追跡期間は、最長で20年間に及んだことになる。
その結果、サービス申し込み後にこれらの病気にかかった人は、1万4249人と判明。発病率は、国民全体に比べ、むしろ低いことが明らかになった。
ただし、この研究では、対象者が携帯電話をどの程度使っていたかが不明。頻繁に使用したグループだけを取り出せば、がんにかかる確率が高くなる可能性も否定できない。同チームの研究者はこの点を認めたうえで、「携帯電話の使用には確かに危険が伴うが、それはがんにかかわることではない。運転中に携帯電話を使い、注意力を失って事故を招く危険性を心配するべきだ」と話している。
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Last updated
2006.12.10 13:37:57
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