20年までの核抑止力の向上、軍備更新を強調 ロシア大統領
モスクワ――ロシアのメドベージェフ大統領は26日、同国軍が空軍力、核抑止力の増強や宇宙防衛システムの整備を進める必要性を強調した。核抑止力の向上は2020年までに実現すべきとも述べた。これらの軍事力更新は、8月に起きたグルジアでの軍事衝突からの教訓としている。
AP通信によると、大統領はロシア南部、オレンブルグ地方での軍事演習を視察した後、司令官らに表明した。メドベージェフ氏はまた、巡航ミサイル積載の原子力潜水艦、多目的の攻撃型潜水艦などの海軍艦船を大量建造する計画も明らかにした。
ロシアは、グルジア軍が分離派政府勢力の掃討を目指し、親ロの南オセチア自治州に進軍したことを受け、グルジアに侵攻した。ただ、この作戦で自国製武器の旧式化、衛星誘導システム、精密兵器の不備などの弱点を痛感したともされる。
ロシアはまた、米国が東欧で進めるミサイル防衛(MD)計画が自国の防衛力を削ぐとして激しく反発。MDが配備されるポーランドなどに「報復措置」も警告している。MDを突破可能とする新型ミサイルの実験も繰り返している。
1991年に旧ソ連が崩壊した後、ロシアは経済疲弊にも見舞われ、国防費を削減するなどしてきた。エネルギー資源の開発、原油価格高騰で国庫が潤い始めたのを受け、軍事費増大に拍車を掛けている。
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