改革派指導者が経営の出版物の発行中止を命令、イラン
テヘラン(CNN) イランの労働通信(ILNA)は2日、同国政府のメディア事業監督部門がキャルビ元国会議長夫妻が経営する新聞と週刊誌の発行中止を命じたと伝えた。元議長は改革派で、2紙誌とも反体制派寄りとされる。
中止の理由については、機密書類や指示、軍の機密、軍関連施設の場所や地図、議会の非公開討議、非公開裁判などを許可なく報じたとしている。新聞は2日付から発行の中止となった。週刊誌は元議長の夫人が経営するもので、女性問題を主に扱っている。
キャルビ元議長は昨年6月の同国大統領選に出馬、アフマディネジャド現大統領に敗れている。ただ、選挙では改革派指導者、支持者らが不正行為があったとして連日のように抗議集会を開き、当局が弾圧、死傷者が出る騒乱につながった。
アフマディネジャド政権はこれ以降、改革派寄りとされる出版物の廃刊を命令する強硬措置に出ている。改革派は大統領選以降も、宗教行事などに合わせ抗議集会を開催、警備当局と衝突もしている。
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