世界各地で国際女性デーのイベント、橋の上で平和訴え
「国際女性デー」のイベントで、シドニーハーバーブリッジに上った女性たち＝オーストラリア（ＣＮＮ） 国連が定める「国際女性デー」の８日、世界各地で女性に対する差別撤廃と平等な社会参加を促すイベントが開かれた。
国際ＮＰＯ（非営利組織）のウィメン・フォー・ウィメンは世界７０地域の橋の上で平和を呼びかけるイベントを開いた。内戦で多数の犠牲者を出したアフリカのルワンダと隣国コンゴ（旧ザイール）を結ぶ橋の上には数千人の女性が集結。英国ではブラウン首相の妻、サラ・ブラウンさんがロンドンのミレニアムブリッジで開かれたデモ行進に参加し、ＣＮＮの取材に「いまだに妊娠や出産で苦しんだり、暴力の被害に遭っている女性がたくさんいる。人権向上を目指し、世界中の女性が連帯感を強めている」と語った。
イランでは７日、改革派のムサビ元首相の妻ザフラー・ラフナヴァルドさんが国際女性デーを記念して首都テヘランで集会を開き、女性人権活動家の功績をたたえるとともに、全政治犯の釈放と政府による抑圧の停止を訴えている。
一方、インドでは８日、連邦議会と州議会の議席の３分の１を女性に割り当てることを定めた法案に対する抗議運動が激化し、議会が数回にわたって中断された。
クリントン米国務長官は同日、国務省のウェブサイトに掲載した動画声明で「世界の貧しく、健康状態が悪く、食料が不十分で、教育を受けられない層はいまだに女性が大半を占める。女性が暴力衝突を引き起こすことは稀だが、その被害を被ることはあまりに多い。衝突を終わらせるための和平交渉の場に女性の姿はなく、女性の声は届いていない」と指摘した。
国際女性デーは大河のように楽天ブックス
