ローマ法王は性的虐待問題に「動揺」 会談のドイツ人聖職者語る
ベネディクト16世(左)と会談するゾリッチ大司教=12日バチカン市国(CNN) ドイツ最高位のカトリック聖職者であるゾリッチ大司教は12日、国内のカトリック聖職者による性的虐待問題について、同郷のローマ法王ベネディクト16世と協議し、法王がこの不祥事に「動揺」していると述べた。
ドイツで大司教会議の議長を務めるゾリッチ大司教は、聖職者らの禁欲生活が問題の原因ではないとの見解を示した。法王もこの後別のグループに対し、神に自身を捧げることを示す表現だとして聖職者の禁欲を支持する考えをあらためて示した。
ドイツでは今年1月から、聖職者に虐待されたとする被害者が各地で名乗りを挙げており、報道によればこうした事例は170件近くにのぼっている。ゾリッチ大司教によると、法王はドイツのカトリック指導者らに調査継続を促した。
この日は法王が大司教だった30年前、子どもへの性的虐待で非難された聖職者の教会施設受け入れに関与し、セラピーを受けられるよう取り計らったことが明らかになった。この聖職者は2008年、教会から追放されている。ローマ法王庁は何もコメントしていない。
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