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チラシの裏の幻視録

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2006年09月06日
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カテゴリ:原子力
 こんにちは。

 さて、今回は原発の耐震性。

 ・・・とは言っても、ここで「ハイブリッド多価フィット」とか「床応答スペクトル」とか「有限要素法」について書いてしまっても、普通の人はチンプンカンプンだと思います。
 私自身、その道を極めた訳でもありません。(有限要素法/境界要素法だけは高専の卒研に選んだり、某企業で研究と称して遊ばせてもらった事もあって、まぁホンの少し知っているのですが。)
 私自身の業務にも関わる話でありますので、ここでは技術論は避け、ちょっと小ネタ的な話をば。

小ネタその1。耐震性にうるさい電力社員。

 私の知人に一級建築士の方がおります。

 以前、某電力会社の事務所の設計/建設を担当する事になったことがあるそうです。
 電力会社側の担当者は配属されたばかりで、以前原子力発電所の建設に携わっていた方。
 知人は、この担当者にきっちりと強度計算を行って設計された図面を見せ、要求された仕様通りに建設が行われる事を説明したそうです。

 ところが、担当者の反応は、「こんな柔な構造ではダメ! 鉄骨も細いし数が少ない! もっと強度を持たせた構造に設計し直して下さい!」との無茶な要求でした。
 いくら建築基準法に沿って充分な耐震性を有している事を説明しても、また、仕様変更すると費用が嵩み、納期に間に合わなくなる事を説明しても、頑として聞き入れてくれなかったそうです。
 結局、その担当者をバイパスして上司と直接話をつけ、なんとか工事を進めることが出来たと言います。


小ネタその2。やっぱり怖い一般住宅。

 さて、つい最近、数十年間、原子力発電所の耐震設計をされてきた方の話を聞く機会がありました。
 彼によると、「(土台のコンクリート厚が8mもある)発電所の設計をやって来た立場から見ると、普通の家屋は土台の厚さが15cmしか無かったりして怖くなる」とのことでした。
 これには同感であります。
 原子力発電所の建設現場を直接目にしてきた私も、先日近所で建設中の大手メーカーの建売住宅を見に行った際、 「こんな柱の細くて壁や床の薄い家に住みたくない・・・土台のコンクリは初めからひび割れてるし。」・・・と、全く同じ事を感じてしまいました。


 剛構造と柔(免震)構造という根本的な違いがあり、比べることは無意味と分かっていても、一般の建築物に怖さを感じてしまう原子力関係者は私だけではないようです。





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最終更新日  2006年09月06日 23時48分45秒
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