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チラシの裏の幻視録

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2008年01月13日
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カテゴリ:最近の報道
こんばんは。

 いきなりサディスティックミカバンドの曲のような書き出しですが、本日TVで放送された「バブルへGO!」と、私にとってのバブル期の話です。
 映画は、広末涼子演ずるところのまゆみ嬢が、財務省の冴えない役人(阿部寛)に命ぜられ、バブル崩壊を食い止めるためにドラム型洗濯機(なのにタイムマシン)で先に旅立った母、真理子(薬師丸ひろ子)の後を追って1990年へ向かう、というナンセンスな物語であります。
 が、ディスコやワンレンボディコン、ソバージュなどが登場し、バブルの時代を生きていた者として、非常に懐かしく感じました。

 思えばあの頃は、景気の上昇に合わせて電力需要は鰻上りであり、供給能力を確保するために発電所の定期検査は限界近くまで短縮され、私も普通に月に100時間位残業をしていたものです。
 このような状況から、「もっと人員を増やして欲しい」と組合を通して会社側へ要望を出しても全く無駄。結局は「部長や課長の管理能力が低いため」と判断されるだけで、誰のためにもならないといふ現実。
 部署によっては「お前らの能力が低いから残業時間が長いのだ」とし、暗に「残業をつけるな」と命令する上司などもおりました。

 私などは「(実際の時間外労働-1.5時間)*2/3」といふ式を考案、運用していたものでありますす。(実はこの他にも月に4回は休日出勤をしていたのですが、これらは「なかったこと」にしていました。)

 とは言いながら、私も夜の12時頃に某H社の方と打ち合わせをし、「明日の朝8時までにコメントを反映して、検査報告書を机の上に置いておいて下さい。」などと滅茶苦茶な要望を出していましたので、共犯者とも言えるでしょう。
 このH社の方とほぼ同じ仕事をされていたT社の方。私とは原子炉脇でガンマ線を浴びながら一緒に仕事をした仲であり、尊敬していた方だったのですが、ある日、妻子を残してくも膜下出欠で亡くなってしまいました。労災認定が認められたか否かは私の知る所ではありませんが、非常に残念なことでした。

 首都圏がバブル絶頂で贅沢三昧の暮らしを謳歌していた一方で、エネルギーを供給する側は毎日ピリピリしながら(文字通り命をすり減らして?)働いていたということを、是非とも知っていただきたいものです。


 とは言いながら、ごくたまにではありますが、バブル時代特有の「贅沢」に接触することもありました。
 当時私は点検用ロボットの試運用に係わる業務も担当していたのですが、その関係で新型超音波探傷ロボットトの視察に係る出張に、上司の鞄持ちとして同行したことがありました。(はい、これで、あるトンデモ文書の「ロボットは放射能で狂うので原子炉の解体には使えない」が大嘘だと証明されましたね。私がロボ担当をしていたのは、あの文書が書かれた年よりも数年前で、しかも、既に現場での試験期間が終わり、撤去の話が出ていた頃であります。)

 ロボットを開発したメーカーの工場は横浜にあったのですが、当時はあのランドマークタワーができたばかり。営業の方は、「折角なのでよって行きましょう」と我々を誘い、そのままスカイラウンジへ。
 横浜の夜景を見ながらキャビアを食べる、などといふ贅沢(しかも自分では1円も払わない)は、先にも後にもこれ1回きりでありました。

 学生時代に賞味期限切れのパンを買ったり、パン屋で無料のパンの耳を頂いて食べていた(だってパン屋のお姉さんが「もって行って良いですよ」と言うんだもの)りした身にとっては、都会の享楽への驚きとともに、「日本はこれで良いのだろうか?」との疑念を抱かせるのに十分でありました。


 さて、「バブルへGO!!」の話題に戻ります。(ネタバレあり)

 馬鹿馬鹿しくも楽しい内容で、エンターテイメントとしては面白かったのですが、最後のシーンはいただけないと思いました。

 2007年へ戻った親子を待っていたのは、バブル崩壊を経験せずにさらなる発展を遂げた我国。冴えない官僚だった男は内閣総理大臣に、借金取りの男は公設秘書に。
 「全部うまくいって、言うことなし!」の結末だったのですが、「借金は無くなっていたものの、努力の甲斐なく結局バブルは崩壊していた。しかし、家族が全員揃うことが出来たのだから良いではないか。」とした方が良かったのではないかな・・・と思いました。





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最終更新日  2008年01月13日 10時01分09秒
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