522361 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

チラシの裏の幻視録

チラシの裏の幻視録

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

あぁさぁ

あぁさぁ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カテゴリ

バックナンバー

2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2008年10月19日
XML
カテゴリ:最近の報道
芋掘りとメディアの問題
こんにちは。

 明日は三男の通う幼稚園の芋掘りです。

 で、芋掘りに関する最近の話題と言えば、これでありますね。

園児のイモ「なぜ抜く」 第2京阪用地、大阪府が代執行


 上の記事は朝日新聞ですが、同じニュースを伝えた17日朝のTV番組では、あるコメンテーターが下記のようなニュアンスのコメントを寄せていました。

・保育園側は反対反対と叫んでいるだけ。こうなる前に保育園側と大阪府側で問題解決に向けて歩み寄ることは出来なかったのか。最近、問題解決能力が低下した大人が増えている。子供には反対する姿よりも、問題解決に向けた努力を大人として見せるべき。

・この報道では保育園側が被害者のように見えるが、マスコミの取材がどちら側につくかで報道される内容は大きく変わってしまうもの。



 さて、一件め。問題解決能力について。

 行政代執行実施は芋掘り予定日の2週間前。そして、行政代執行の連絡があったのは実施日の10日前。

 保育園側は「芋が成長しきらない」「10日では行事予定の変更が出来ない」と言っておりますが、個人的な意見を言わせて頂くと、「プラカードを作る暇があったら行事予定を変えて芋掘りを前日にでも行うべきだったのでは?」と思います。
 まさか本気で「プラカードを持って反対すれば、行政代執行はなくなる」と考えていたわけではないでしょう。
 「芋掘りができない」のと、「充分に成長していなくても、芋掘りが出来る」のとでは、子供にとってどちらが良いか。これはそれほど考えなくても解りそうなものですが・・・

 で、大阪府側。少々気になったのが、行政代執行の連絡後に保育園側から「あと二週間だけ待ってください。」との申し出がなかったのか、と言ふ点ですが、全く連絡がなかったとは思えません。
 本件は大阪高裁において係争中で、行政代執行日の16日は、30日の決定まで丁度2週間。
 これらのことから、大阪高裁の判断まで待てなかったのか・・・との意見もあると思いますが、橋下知事の言うように、イベントのために工事を遅らせるという前例が出来てしまうのはまずいのでしょうね。これは、今回延期を認めることによる工事の遅れで直接発生する経済的損失の問題よりも大きいかも知れません。

 原因は双方の「問題解決能力の低下」なのかも知れませんが、どうも私にはプラカードを持って集まった保育園側の方が問題解決能力が低いように思えます。
 プラカード作るひまがあったら、「これまでの交渉の甲斐なく、大阪府の行政代執行が16日に行われることになりました。このため、予定していた芋掘りを急遽2週間前倒しして実施することとします。・・・」との文章をプリントアウトして保護者へ配布し、芋掘りを行った上で、反対を行うべきだったのではないでしょうか。




 2件め。マスコミ報道について。

 TVでは行政代執行時に子供が悲しむ姿が映し出され、新聞でも下記のやうな記事が掲載されました。

野菜刈り取られ…涙ぐむ園児 保育園の畑を大阪府が行政代執行

 この記事では、写真に「壊されていく畑を泣きながらにらむ園児たち」とのキャプションが振られています。

 橋下知事はこれらのTV・新聞などのメディアを目にしたのでしょう。
 後日、「園児たちの涙を利用して阻止しようとした。一番卑劣な行為だ」と語っております。
 しかしながら、実際に行政代執行の日に現場にいた園児は・・・

橋下知事「園児の涙を利用、卑劣な行為」 第2京阪

>16日の行政代執行では、祖母に連れられて通園途中に
>畑に立ち寄った園児が1人いたが、5分ほどいただけで
>祖母がすぐに保育園に送ったという。



 ・・・TV局や産経新聞の記事にでていた「涙の保育園児」は実際にはたったの1人!だったのだそうであります。

 これなどはまさに「マスコミの取材がどちら側につくかで報道される内容は大きく変わる。」の実例と言えましょう。
 (面白いのが、朝日も産経もどちらかと言えば保育園側よりの記事である点は共通しているのですが、朝日側の記事には「産経の報道を批判しよう」と言ふ意識が見えている点ですねー。)








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年10月19日 22時42分17秒
コメント(2) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.