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こんばんは。
本日は近所の皆様を招いて天体観望会を開きました。 ターゲットは見ごろの木星と月(半月)。 口径8cmの小さな屈折望遠鏡でしたが、初めて見る木星の模様やガリレオ衛星、月のクレーターに皆さん大喜びでありました。(ただ、子供たちは後半は飽きて懐中電灯で遊び始めましたが・・・(^_^;)) 天体観望会はこれまで転勤で引っ越す度に開いており、わざわざポスターまで作ったこともあったのですが、10人以上集まったのは今回が始めてでした。 私が単身赴任で留守の間にご近所付き合いに頑張ってくれている愛妻に感謝!です。 「次回は月のない夜に星雲や二重星を見ましょう」との予告をして今回はお開きとなりました。 さて、書こうかどうか迷ったのですが、やはりここは書いておかないと・・・・ 上関原子力発電所の建設地での中国電力と漁師の皆さんや反対派とのにらみ合いの件。 こうなる前になんとかならなかったのかなぁ・・・・と思っています。 反対されている方々は「放射能を海へばらまくな!」と言っている時点で、原子力発電を殆ど理解しないままに反対されているやうに思えます。(正しくは「放射性物質」ですし、そもそも発電所からの放出量は大したものではありません。) また、反対派側には結構なお年の元発電所作業員の方がいらっしゃって、現場の労働環境の酷さを強調している模様。さらに(この元作業員の方の発言と、労働環境に関する発言が一致することから)、反対のために作られた例の「大失敗トンデモ文書」まで持ち出されています。 昔は確かに労働環境は良くなく、放射線量も相当なものでした。また、(今では信じられないことですが)黎明期は発電所にも協力企業にもまともな放射線管理部門がありませんでした。 しかし、今は原子炉周りの大型工事の前にはフラッシングや化学除染で線量を1/10とか/100まで落としています。 化学除染を実施しないときでも、冷却材浄化系へのイオン交換樹脂の導入によって、極初期の頃と比べると一次系配管の線量は飛躍的に低くなっています。現在の再循環配管の表面線量は米国の同タイプの原子炉の数分の1であり、しかも(線量の高い)米国においても、原発労働者の健康状態を他産業労働者と比較しても有意なマイナスの効果は出ていません。 放射線管理についても、資格を持った放射線管理員が作業前にエリア内のサーベイを行い、高線量配管の追加フラッシングや遮蔽設置、線量マップの掲示や時間管理を行っています。 もちろん、ある程度の被ばくは今でも避けられませんが、あまり昔の作業環境の悪さの話を持ち出して反対するのはどうなのかなぁ・・・と思います。 しかしながら、中国電力の対応にも少々不備があるやうに思えます。 前述の通り、漁師の皆さんが原子力発電を殆ど理解していないやうに見えることからも、これまでコミュニケーション/ダイアローグを果たしてどこまでやっていたのか疑わしいところです。 また、工事予定地の海上を不法占拠する方々に対して、「あなた方も原子力の電気を使っている」「一次産業だけではやがて廃れる」「子や孫の働く場所ができ、私たちと一緒に働ける」「もう帰りたいでしょう」等とスピーカーを通して話したとのこと。 そんな、火に油を注ぐやうなことを言わなくても良いのではないかと。 これはもう、お互いに相手を「敵」と認識してしまっているのでしょうね。 「この町と発電所は夫婦のような関係だと思っている。ともに発展していきたい。」 「この町が日本を支える電力の生産地であることを誇りに思っている。」 「原子力を何も知らない外の人が来て『原発反対』と言ったり、町を被害者のように言うのは許せない。」 ・・・・・これらは何れも、以前某原子力発電所立地地域の方々からお聞きした言葉です。上関でこのやうに思われる日は来るのでせうか。 ところで、今回の件で一番気になっているのは、地元行政が何もしないで静観しているだけである点。 「工事の許可は出した、あとは勝手にやってくれ」と言った感じがします。 もう少しその・・・歩み寄りは無理かも知れませんが、対話の機会をセッティングするとか、何か出来ないものでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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