現実には起こりえない地震?
「たとえ大地震が起きても、十分に耐えられる強さがあるか見ています。」 「大地震も想定した安全対策が取られている事を、原子力安全・保安院は厳しくチェックしています」 「一般の建物の設計に用いる三倍の静的な地震力まで考慮」 「現実には起こりえないと考えられるような大地震も想定した安全対策が取られていることを原子力安全・保安院は厳しくチェックしています。」 以上、経済産業省の原子力安全・保安院が発行したパンフレットの文言。 原発直下でマグニチュード6,5の地震しか想定していないのに、「現実には起こりえないと考えるような大地震も想定した」とはよくも書いたものである。 『毎日』7月25日朝刊によれば、東電はまだ揺れに関する詳細なデータも公開していないという。 「新潟県中越地震では同原発で設計上の想定を最大で約3,6倍上回る揺れが記録された。6号機では特に垂直方向の揺れの強さが目立ち、想定の約2倍の488ガル(ガルは加速度の単位)に達した」『毎日』7月25日付朝刊。 原発の安全宣伝などのための「広聴・広報・立地促進」の今年度予算は、約1255億7000万円で、昨年度の1152億5000万円から9%ものびています。『赤旗』7月25日付け。 リッチでないのに リッチな世界などわかりません ハッピーでないのに ハッピーな世界などえがけません 夢がないのに 夢を売ることなどは とても 嘘をついてもばれるものです 以前紹介した杉山氏の遺書。 立地できないのに 立地できるなどとはいえません 安全でないのに 安全だなどとはいえません 夢がないから 札びらを切るしかありません 嘘をついてもばれるものです 以上のように「改竄」いたしましたので、「原子力安全・保安院」の壁に貼って毎日拳拳服膺して下さい。広告代理店の方たちも参考になさって下さい。 広告を嘘の代名詞にしないために。