本件について読売新聞によると、静岡県
浜松市は、2023年に放送されたNH
K大河ドラマ「どうする家康」について、
観光客が増加して市内で318億円、県
内では408億円の経済波及効果があった
と発表した。17年に放送された「おんな
城主 直虎」の市内207億円、県内24
8億円を大きく上回った。調査は、しんき
ん経済研究所(浜松市)が実施。
市の集計では、23年の観光交流客数は、
前年より日帰り客が276万7000人、
日本人宿泊客が9万6000人増えた。
観光客の増加人数と消費支出額を掛けた直接
効果は、市内212億円、県内264億円と
見積もった。大河ドラマ関連の商品やグッズ
などの生産拡大や従業員の所得向上といった
間接効果は市内106億円、県内144億円
を見込んだ。
また、本件について毎日新聞によると、徳川
家康の生誕地、愛知県岡崎市は14日、2023年
のNHK大河ドラマ「どうする家康」の放送に
関連した市への経済効果が、放送の終了まで
で約143億円に上ったとの推計を発表した。
内訳は、宿泊や飲食、土産の購入などによる
観光客の消費額から見込まれる経済波及効果
が約110億円で、メディアによる報道量を広
告費に換算したパブリシティー効果が約33億
円だった。岡崎市が当初、想定していた経済
波及効果は約100億円なので、これを上回った。
岡崎市は、家康の生誕地をPRする取り組みを
継続しており、新しい事業として、家康と妻の
築山殿を主人公としたオリジナル歌舞伎の制作
などを打ち出している。