本件について毎日新聞によると、公道で自動
運転バスの定期運行を行っている北海道上士
幌町は、完全無人運行の「自動運転レベル4」
への移行を見据え、人工知能(AI)を活用し
て乗客と対話が可能な「AI車掌」を4月1日か
ら同バスに導入する。車内のタブレット端末
に映し出されたキャラクターと自由に会話で
きるシステムで、無人の車内で乗客の不安を
和らげるのが狙いだ。
上士幌町では、2017年10月に北海道初となる
自動運転バスの公道走行実証を皮切りに、20
21年12月の公道における冬季走行実証を経て、
2022年12月から自動運転レベル4の社会実装
に向け、事業性・技術面・社会需要面の課題解
決に向けて地元交通事業者と連携して自動運行
バスの定期運行を実施してきた。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/ba048b8264f77dc657139b67cb80c6c368ef36fa.26.9.9.3.jpeg)
今回のAI車掌の導入は、自動運転レベル4の実
現により、将来的に無人走行が可能となった際
に、これまで行われていた車内でのコミュニケ
ーションが失われてしまい、会話の機会が減少
してしまう課題に対して、高齢者でも受け入れ
やすく親しみやすい対話型のシステムとして
「AI車掌」を導入することで、自動運転バスに
乗車する不安を取り除き、車内コミュニケーシ
ョンの活性化を目指すものになります。
AI車掌の導入により、上士幌町は自動運転バス
のサービスをさらに進化させることができます。
乗客は、車内のタブレット端末を通じてAI車掌
と対話することができ、目的地やルートに関す
る情報を簡単に入力することができます。また、
AI車掌は乗客の質問に対して即座に回答するこ
とができるため、乗客は安心して移動すること
ができます。 さらに、AI車掌は乗客とのコミュ
ニケーションを通じて、乗客のニーズや要望を
把握することができます。これにより、上士幌
町はサービスの改善や新たなサービスの提供に
つなげることができます。例えば、乗客からの
フィードバックを受けて、ルートの変更や新た
な観光スポットの案内など、より充実したサー
ビスを提供することが可能となります。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/cf35dbfb83a47733695852b1aa46f7cf1f9b4047.26.9.9.3.jpeg)
また、AI車掌は乗客の利用データを収集し、
分析することもできます。これにより、上士
幌町は乗客の利用傾向や需要を把握し、効率
的な運行計画やサービスの最適化を行うこと
ができます。 AI車掌の導入により、上士幌町
の自動運転バスはより利便性の高いサービス
となります。乗客はAI車掌との対話を通じて、
目的地までの最適なルートや所要時間、周辺
の施設情報などを簡単に入手することができ
ます。