|
カテゴリ:お天気の話
気象予報士試験まで1週間です。
当日持って行くものをかき集めてみました。来週の今頃は試験終わっているんですね。何か笑っちゃう。 毎日ブログで「寒い、寒い」と言っていますが、先日お話した韓国のように、もっと寒い思いをしている方はたくさんいるのですよね。この時期に行ったことはないけど、北海道も寒いんでしょうね。時々登場する気象予報士の友人から[北海道の気象について]のメールをもらいました。へえー、北海道は確かに広いけど、場所によって気候がすごく違うんですね。住んだことがない地方の気候はまるでわかりません。北海道はどこでも冬は大雪が降って寒いんだろうくらいに思っていました。気象予報士を目指す人間がこれではいけませんね。勉強になります。 とても興味深い内容なので、このままいただき! 以下友人からのメールを紹介します。友人によると「ずいぶん前の話なので、今は温暖化で違っているかもしれない」とのことですが。 自分が気象に興味を持つようになったのは、少年期を過ごした北海道の冬の気候がとても面白かったから。 一例を言おう。 まずは函館。 西部なのに雪は多くない。30センチを越える積雪はほとんどない。たとえ西高東低が強まったとしても。 わずか数十キロ南の青森が豪雪地帯なのに。 次に札幌。 意外かも知れないが、強い冬型の時はそんなに降雪は多くない(といっても函館よりは多いが)。 むしろ冬型がゆるんできたときが危ない。 小さな低気圧が石狩湾に発生することがある。 周囲よりも1-2hP程度低圧部になっているだけだ。 でもこれがクセもの。 本来北西に吹く季節風をねじ曲げてしまう。低気圧性の渦で。 発達した雪雲を深く札幌周辺まで招き入れる。 それはすさまじい降雪と風。 小学生のころの経験だが、普段10分で家に帰れるのに、冗談抜きで途中道が分からなくなって泣きじゃくりながら帰った覚えがある。 一メートル先も見えない、呼吸もできない、猛吹雪。遭難するかと思ったね。 予報士試験に出るかもよ。石狩湾小低気圧という。ネットで調べてごらん、面白いから。 次に釧路。 同じ北海道とは思えない。 めったに雪が降らない。 東京の降雪と同じメカニズムで、西高東低での降雪はない。 南海上の低気圧の通過で降るくらい。 その代わり、夏は8月の終わりからストーブを焚くことがある。 最後は富良野。 ここの冬はすさまじい。特に2月。 朝の気温はマイナス30℃近くになることがある。越えることもある。 そうなるとどうなるか。 鼻から息を吸うと鼻がふさがる。粘膜がはりつく。 玄関に配達された牛乳瓶が破裂している。 (破裂させないために冷蔵庫にいれなければならない) しかしすさまじいのは、実は朝ではない。 昼間の午後2時でもマイナス15℃という日がある。 そんな日は曇り空からハラハラを雪が舞い、午後3時をすぎるとだんだん暗くなってやがて夜になる。 午後7時を過ぎるともうマイナス20℃になる。 今でも記憶にあるのは、銭湯帰りの手ぬぐいがわずか3分くらいで凍り付く。 富良野なんか読んでるだけで寒くなる気がしますね。 さてと、温かいコーヒーでも飲んで、ちょっと勉強でもしますか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.06.05 20:46:33
[お天気の話] カテゴリの最新記事
|