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テーマ:アニメあれこれ(26921)
カテゴリ:★アニメ・本・映画
進撃の巨人 3 #40 (3期3話) 『 昔話 』☆前のお話は → 「第38話 狼煙」 「第39話 痛み」 ★1期 → 「進撃の巨人 第 1話~第25話」 ★2期 → 「進撃の巨人 第26話~第37話」 昔話その1は、ヒストリアがリヴァイ班のみんなに話しエルヴィン団長にも報告された生い立ちの話。 ヒストリアはウォール・ローゼ北部、貴族家レイス卿の領地内の小さな牧場で生まれ、物心ついた時から牧場の手伝いをしていた。 母はとても美しい人で、いつも本を読んでいて家の仕事をしている姿を見たことがなかった。 夜になると母は派手に着飾って誰かが迎えに来た馬車に乗って街へ行った。それがいつもの生活と思っていたが読み書きを覚え母の真似をして本を読みだすと自分が孤独なことを知った。 どの本にも親は子供に関心を示し話しかけたり抱いたり叱ったりするものと書かれていたが自分にはどれも経験がないことだった。ある日ヒストリアは興味本位で母に「お母さん」と抱きついてみた。母がどんな顔をするか興味があったが結果おもいきり突き飛ばされた。 それでも母が自分に何かしたのは初めてだったのでヒストリアは鼻血を出しながらも喜んだが母は、 「こいつを殺す勇気が...私にあれば...」 と泣いた。それが母がヒストリアに発した最初の言葉で、それ以来母は家を出て他の場所で暮らし始めた。 「はじめまして、ヒストリア。私はロッド・レイス。君の父親だ」 5年前。ウォール・マリアが陥落した数日後の夜、初めて父と会った。その男性はこの土地を治める領主の名前を名乗り、数年ぶりに見る母はひどく怯えているようだった。 「これから私と暮らすぞ」と父に言われ手を引かれて外に出ると中央憲兵(ケニーたち)が来ていた。母は「私はこの子の母親ではありません。私とは何の関係もありません」と叫んだ。 ケニーに本当ですかと聞かれたレイス卿は、仕方ないと言うとヒストリアの手を離し「このふたりは私と何の関係もない」と言った。 ケニー:「お前は存在しなかった。屋敷に勤めていたとこもない。誰もお前のことなど知らない」 母:「そんな、旦那様。話が違うではありませんか」 「お母さん...」 「お前さえ...お前さえ産まなければ...」 それが母の最期の言葉だった。母はヒストリアの目の前で喉を斬られて亡くなった。 ヒストリアも殺されそうになる直前でレイス卿は、ここよりずっと遠くの地で慎ましく生きるのであれば見逃してやってはどうかと提案した。そしてヒストリアに言った。 「君の名は、クリスタ・レンズだ」 (ヒストリアの昔話ここまで) 「今までのことを許してくれ。お前を守るためにはああするしかなかったんだ。いつだってお前のことを思っていた。こうやって抱きしめることをずっと夢見ていたんだ」 (主人公エレン引き続き放置でセリフなしw) 「お前こそ王家の血をひく者だからだ」 「私が...?」 「さあ行こう。ヒストリア。すべてが始まった場所へ」 こちらレイス家のことを喋ってしまったサネスの牢にラルフが合流。大丈夫か、まさか喋っていないよなと声をかける。 「俺たちの王への忠誠心は...」 「お前の声はもう聞きたくない。今までよくも俺を裏切ってくれたな」 「ラルフはナイフで脅され私の作った作文を声に出して読んだ。それだけだ」 「じゃあ、俺が王を裏切ったのかよ...あ、悪魔め」 「そりゃ否定はしないけど、ニックにもあんたらがそう見えただろうね。だからあの時言っただろう。あんたらが可哀そうだって。本当に惨めだよ。おっさんが泣きわめいて...」 「ざまあみろ。バーカ。そこでクソするだけの余生に生きがいでも見出してろ!!!」 「順番だ。こういう役にはたぶん順番がある。役を降りても誰かがすぐ代わりを演じ始める。どうりでこの世からなくならねえわけだ...がんばれよ、ハンジ」 ハンジはサネスに言われて物に当たり散らしていたところをリヴァイに見られる。 「悪いね散らかしちゃって...ゴキブリがいたんだよ」 「そうか。だがお前の一撃で粉々に消し飛んだはずだ。あいつらに例の件を話してやれ」 と、リヴァイに言われてハンジは例の件をみんなに話す。それはエレンが思い出したユミルとベルトルトの会話から推測されるもので『エレンが喰われる』という話だった。 「私を恨んでいるか」 「どうだろう。よくわからない。君も人なんか食べたくなかっただろうし」 ふたりの会話はこうだった。ユミルは壁の外をうろつく巨人のひとりでベルトルトやライナー、アニの仲間を食べたんだと思う。 巨人は人を食べても人には戻らないが、ライナーたちの仲間ならそれは巨人化の能力を有した人間だろう。つまり巨人がその能力を持つ人間を食べると人間に戻り、さらに相手の能力を手に入れる。先日の戦いでライナーが逃げたエレンに巨人を投げつけたのは巨人を操れるというエレンの『叫び』を他の巨人に移そうとしたのではないか。 だとすれば、エレンは器であって交換可能な存在だ。つまり、もし王政が巨人を持っていればエレンはそいつに喰われるだろう。 すぐに動こうとしたミカサをリヴァイが止めた。 「落ち着け。私お前が取り乱したところで、やつらがエレンを返してくれるわけじゃねえ」 「とにかく、そのロッド・レイスとやらの領地を目指す。すぐに出発の準備をしろ」 エルヴィン団長をピクシス司令が訪ねてきた。 「手紙は読ませてもらった。わしなりの考えも持って来た。その上で聞くが本当にやるのか?」 「はい。我々はウォール・マリア奪還のために王政を打倒します」 「うむ...いつかその日がくると思うとった。この狭い世界の中に人を留め続けることに限界迎える日が。そしてその時が来ればわしも王に銃口を向けねばなるまいと...」 「もし私の推測が正しければ、今回の計画において武力を行使するつもりはありません。人を殺すこともあってはなりません。ただ、それが叶うのに最も重要な根拠がまだ...もしその根拠が違っていれば我々はみな首をくくることになるでしょう」 「はあ、なんじゃ。要はまた、すべて賭け事なのか?」 「どうも私はばくち打ちのようです」 「便りは間もなく来るはずです。どうかそれまで私の子供のころの話でも聞いてください。私の父は教員でした...」 (で、エルヴィン団長の昔話は後回しで) ハンジが来てエルヴィンに報告する。 「どうやら私の賭けは当たりだったようです司令。捕らえた中央憲兵が自白しました。現在の王家は本物ではありません。レイス家が本当の王家です」 「な、なんと...」 「現在、リヴァイたちがエレンとヒストリアの救出に動いています。ふたりを奪還してヒストリア・レイスを女王に即位させます。真に王家の血を継ぐ者として」 「仮初めの王から冠を譲らせるわけか。真の女王に...」 「血を流すことなく王政の打倒が叶います。民衆の前でこれまでの体制は嘘であるという宣言とともに」 「いいじゃろう。お前の計画に乗ろう。ただし実行するかどうか、それを決めるのはわしらではない。わかっておるだろうなエルヴィン」 「もちろんです、司令」 レイス家のことについて調べていて興味深い事件がひとつ見つかったとハンジに資料を渡すエルヴィン。そこに出頭命令が。 「エルヴィン団長、中央憲兵が団長に出頭を命じています。組織殺人の疑いだと騒いでいます。それも街のど真ん中で」 敵もただ手をこまねいているばかりではないようだなと言ったエルヴィンはハンジにここから離れろと命じた。 「私は調査兵団の表の顔を通す。お前は自分の判断に従って動け。何より...次の調査兵団団長は、ハンジ・ゾエ、お前だ。調査兵団を任せたぞ」 「彼が誰かわかるな、エルヴィン」 「リーブス商会の会長、ディモ・リーブス氏だ」 「昨日ここで、エレン・イェーガーがリーブスの部下たちに襲われて連れ去られた。しかしそれは王政からのエレン引き渡し命令を回避するため調査兵団がリーブス商会を使って企てた狂言だった。そして調査兵団は用済みになったリーブス会長を殺害。実行犯は現在エレンを連れて逃亡中と思われる」 「うまい話を考えたな」 「貴様らのやっていることはエレンの持つ巨人の力を私物化することと同義。その行為は人類憲章第6条に抵触する。当然内容は知っているな」 「個々の利益を優先し人類の存続を脅かした罪、だろう」 「その通り。ではここに同法への重大な違反を認め全調査員の身柄を拘束する」 「これでお偉方も満足するんじゃないか。リーブスの旦那も最後に役に立って本望だろう」 「残りはリヴァイたちだけですか」 「行ったろ、やつは追って来るって。そん時潰しゃあいい」 主人に近づくな悪党めと叫ぶ婦人の元にエルヴィンは歩み寄った。 「先のトロスト区襲撃時、リーブス氏は財産を持ち出すため避難の遅れを招いた。しかしトロスト区が破綻寸前まで追い詰められたこの状況下では街に踏みとどまり、あらゆる手を尽くして行くあてのない人々を支援し復興を目指した。だが何者かの手によってその思いは潰えた。この無念、私が必ず!」 ここから昔話その2。エルヴィンの子供のころの話。 父は教員だった。その日は歴史を学んだ。 『人類は巨人から身を守るため壁の中に逃げ込み100年の平和を実現させた。その際、それまでの歴史を記すような物は何ひとつ残すことができなかった...』 誰もが教わることだったが、エルヴィンはあることを疑問に思い質問した。父はその質問にはまともに答えず、そのまま授業を終了した。 しかし、家に帰った後で父は質問に答えた。王政の配布する歴史書には数多くの謎と矛盾が存在すると。その後に続く父の話は子供ながらに突拍子もないと感じたが、なぜその話を教室でしなかったのか察せられるほど賢くなかった。 エルヴィンが街の子供たちに父の話をしてその詳細を憲兵に尋ねられた日、父は家に戻らず遠く離れた街で事故に遭って亡くなった。 「私の密告により父は王政に殺されたのです。今から107年前この壁に逃げ込んだ人類は、王によって統治しやすいように記憶を改ざんされた。それが父の仮説です」 「ほう、そんなことでも起きぬ限りはこの壁の中の社会は成立しえんからか」 「はい。子供のころからずっと考えていました。なぜ父は真実に近づいただけで死ななければならなかったか。王政の役人にも彼らなりの正義があるはずだと。しかし彼らについてわかったことはひとつ。彼らが守りたいのは人類ではなく彼らの庭付きの家と地位だけ。むしろ自分たちの権利が脅かされるのならばその相手が誰であろうと排除する。やはり父の死に正当性は微塵もなかった」 「父は人の持つ欲と愚かな息子によって殺されたのです。そして、いつのまにか父の仮説は私の中で真実となり私の人生の使命は父の仮説を証明することとなったのです」 「調査兵団が民間人を殺した。一部の団員は逮捕を逃れいまだ逃亡中だ。それらしき人物を見かけたら至急情報提供を願う」 買い出しに行ったアルミンらが街で配られていた手配書を持ち帰った。 アルミン:「午後には山狩りが行われるというし、加えて主要な街道には検問が張られ通行証がないと通り抜けは不可能です」 リヴァイ:「やつらは馬車を使ってる。レイス卿領地まであと一日はかかるはずだ。その間になんとか策を講じるしかねえ」 サシャ:「兵長、足音です。こっちに向かってきます」 ★次回 「信頼」 【感想】 今回は気づいたことをふたつ。いや、ちゃんと見ている人や原作をしっかり読んでいる人には「今さら」って話かもだけど、私はけっこう「おおー」って思ったんでw ☆ひとつめは「下手に利口な教師...空を飛ぼうとしたバカな夫婦...田舎の牧場にいた売女...」の話。 前回、サネスがハンジに、この狭い壁の中で今まで戦争が起きなかったのは自分たちが汚い手で守ってきたからだと言って話したこと。これって今回の昔話のエルヴィンの父やヒストリアの母のことだったんだね。よく見たら拷問を受けているのは教師だったエルヴィンの父みたいだし、一番下はヒストリアの母が殺されるシーンで本を持ったヒストリアもいる。私は「NHKで売女っていうか」とか思っただけで気づかなかったわw ところで、昔話はふたつだったけど「空を飛ぼうとしたバカな夫婦」てのは誰だろう。もしかして、アルミンの両親? ☆ふたつめは、文字の謎。 リヴァイ兵長の微妙に似ていない手配書。太った? とか思いながら見たら、見出しというか太字部分、カタカナなんだね。知らなかった。わかりやすくすると、 逆さにすると「シメイテハイ」「リヴァイ ヘイシチョウ」と読める。 他にもあるかなと思って、こちらかなり似ているレイス卿。 「ロッドレイス」と書いてある気がするw いろいろ探すとおもしろいかもしれないです。まあ、そんなに時間があまっているわけでもないのだがwww で、文字といえば気になっていたものがひとつあって、画像を引っ張り出してみました。 2期の話なのでNHKじゃないとこで放送されたものだけど、ユミルがニシンの缶詰を見つけて好みじゃないけどとか言っていて、ニシンを知っているのか、てか、その字が読めるのかって話になっていたんだけど、その「ニシン」 おお、逆さにすると、やはり「ニシン」かも。 すっかり感想じゃなくなってしまったけど、こういうの見つけると楽しいよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.08.16 15:50:59
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