カテゴリ:史劇
オリバー・ストーン監督がコリン・ファレルを主演に迎え、総額200億円の製作費を投じて 放つスペクタクル史劇。 そして、批評的にも興行的にも大コケしてしまった歴史超大作と言われています。 普通なら興行を成功させるため、史劇でも一般受けするため、上映時間の調節や、戦闘シー ンでも「こんなのあり?」と思うものが通常です。 ですが、前半のペルシャとの戦争シーンは、ある程度その当時を再現しようとしたようで す。他にも歴史的にも当然認識されている男性同士の愛情表現などは、通常ならば映像化され る事は本当に少ないです。それに触れている監督は、さすがというかやっぱりと思いました。 (苦笑) この時代、未知の世界を大遠征する王が、「こんなに弱い人?」と思わずにはいられませんで した。自分の経験から、個人としてのアレキサンダーを描きたかった、と思わせられました。 この映画を見て、監督は大コケするのをわかっていて、自分の思い描く「アレキサンダー」 を作りたかったのかなと、思わずにはいられません。 儲けを期待していた資金提供者の人たちは、不満かもしれませんが、内心監督は、「してやっ たり!」と思っているのではないでしょうか? 173 分と長いので、これはかなり好き嫌いが分かれると思います。 個人的には、「よくぞ作ってくれた。」と言いたいです。 2004年 アメリカ制作 <ストーリー> アレキサンダー大王が亡くなってから40年後、その臣下であったプトレマイオス1世は、ア レキサンダーの生涯について記録を残そうとしていた。 マケドニア王フィリッポスと母オリンピアスの間に生まれたアレキサンダーは、父母の険悪 な関係の中で成長する。 やがて何者かにより父王が暗殺されると、アレキサンダーはマケドニア王となり、ペルシア帝 国への遠征を開始する。 紀元前331年にペルシアを滅亡させると、東西融合政策の方針のもと、その軍隊を東へと進 めた。まさに移動する帝国であったが、長年の遠征により兵や将軍の間に不満が蓄積し始め る。 アレキサンダーは不満分子を粛清しながら遠征をし続け、インド遠征が始まった。 オリバー・ストーン監督の経歴 (ウィキペディアより) ニューヨーク州ニューヨーク市出身。 イェール大学で1年間学ぶが、退学して南ベトナムに赴き英語を教えるなどして半年程過ご す。帰国後復学するが、再び辞めている。 1967年から陸軍に従軍し、ベトナム戦争を経験。空挺部隊に所属し、LRRPと呼ばれる偵察 隊に加わっていた。この任務は特殊部隊的な側面を持ち、死傷率がもっとも高かった部隊のひ とつである。除隊後にニューヨーク大学でマーティン・スコセッシに師事し、映画制作を学ん だ。 1974年にホラー映画『邪悪の女王』(日本未公開、原題:Seizure、あるいはQueen of Evil)で長編監督デビュー。 1978年(脚本を担当)の『ミッドナイト・エクスプレス』で、アカデミー脚本賞を受賞。 『プラトーン』、『7月4日に生まれて』の2作品でアカデミー監督賞を2度受賞している。 そ の他代表作には『JFK』、『ニクソン』、『天と地』など。ベトナム戦争帰還兵である自身の 実体験を生かし、ベトナム戦争とそれが人間に与えた影響を描いた作品が多い。 特に『プラトーン』は、自身がベトナム戦争で体験した事がベースになっていると言われ、戦 争という異常な状況下で人間はいかに醜く残酷になるか、そしていかに戦争が非人道的なもの であるかを痛烈に訴えている。 アメリカ国内では好き/嫌いがきっぱりと別れ、特にオリバー・ストーンと同じ世代ではその 傾向が顕著である。 オリバー・ストーン監督の人物像 (ウィキペディアより) アメリカ政府やアメリカの政治を批判した作品を多く発表する事で知られ、特に2001年の 大統領選の際には、「もしジョージ・ウォーカー・ブッシュ(第43代アメリカ合衆国大統領) が当選すれば、アメリカ国内で大規模なテロが起こる」と公言し、皮肉にもその言葉は現実と なった。 また、自身監督作映画『JFK』『ニクソン』では、ジョンソン大統領こそケネディ大統領暗 殺事件の真犯人であると力説している。 しかしブッシュ親子に対しては世界中で陰謀説があるが、ストーンはそのような陰謀説を信 じていないと思われる。 2008年5月には現職の大統領であるブッシュ大統領の伝記映画『W.』を製作し、大統領選挙に 合わせて10月に全米で公開された。 私生活ではトラブルが目立ち、 1999年に大麻所持で逮捕。 2005年にも再び薬物所持と飲酒運転で逮捕されている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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