カテゴリ:本読み日記
「頭のいい人が考える事はやっぱり違うねー」
などと、いきなり筆者にケンカを売るような事を書いてみる。 この本(に限らないけど)のアマゾンのレビューが実に面白いのです。 リンク張ったら自動的にリンクが無効になるので張りませんが。 たとえば、 >一般サラリーマンが実務を良くするにはどうしたら良いのかを >起業からではなく読者により近い立場から書けばもっとよかった。 …いや、だから、これは起業家向けの本であって、リーマン向けの本じゃないんですってば。 読んだらそんな事わかるだろうが。魚屋に行って「パソコンソフトが売ってればいいのに」 と言うくらい無茶ですがな。 >本書は、“勉強の出来と仕事の出来は必ずしも相関関係に無い”という事をいいたいんだと思う。 …あの本からそれしか読み取れなかったの? それで星2つはないでしょう。 >時間をかけて迷うな、調査は意味がない、と言いながら、 >見る前に跳ぶな、徹底的に準備しろと、矛盾に満ちた説教が続く。 たしかに「時間をかけて迷うな」と書いてあるし、 「見る前に跳ぶな、徹底的に準備しろ」とも書いてあるのですが、 正しくは ラーメン屋をやるか焼き鳥屋をやるかなんかは迷ってもしょうがない。 やりたい方にとっとと決めて、あとは繁盛させるためには何をどうすればいいかを ひたすら考えて、仮説を立てて、仮説を検証するために必要な情報を集めろ。 というような事を書いてあるのです。 少なくとも「調査は意味がない」とは書いてないはず。 この本のえげつない所は、 「撤退することで儲ける(損害が減るとかそんなレベルじゃありません)」 「売ればいくらでも売れる時期にあえて売らない。大口の受注を受けてきた 営業マンをボロクソに叱って、契約を取り消してしまう」 などなど、実際に筆者がやってきたことを、筆者の腹の内まで書いてある事です。 なお、本のタイトルの「頭のいい人」というのはあくまで受験レベルの頭のいい人、 もっといえば「受験や試験など、範囲と合格点が決まっている勉強がうまい人」です。 も1つついでに言えば、筆者は東大中退です。つまり、受験勉強もうまかったのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 23, 2007 10:52:40 PM
[本読み日記] カテゴリの最新記事
|
|