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カテゴリ:ピアノ♪音楽
チャイコフスキーの三大バレエ曲などは別にして、「海賊」「パキータ」などは、メインの作曲家以外に、複数の作曲家の作品が入っていることがある。
昨日知って驚いたのは、 「ジゼル」第一幕のペザントのパ・ド・ドゥはアダージオ・ヴァリアシオン・コーダともブルグミュラー作曲だったということ。 そういえば、どこかの公演のプログラムに「音楽 ブルグミュラー」の文字があったような記憶があるが、まさかペザントの部分だとは知らなかった。 ピアノを習ったことがあるなら、絶対におつきあいしたことがあるブルグミュラー。 第1関門のバイエル終了頃からブルグミュラーの「25の練習曲」に入るのが、ピアノレッスンの王道で、発表会で小さなお子さんが、『タランテラ』や『貴婦人の乗馬』なんかを弾いているのを目にすることもあるだろう。 平凡な才能のお子ちゃまが弾くブルグミュラーは、能力ギリギリのところで挑むので、聞いていても魅力を感じないが、テクニックに余裕のある大人が弾いてみると、なんともロマンチシズム溢れる素敵な楽曲になる。 たった2ページくらいの長さでテクニックを要さない小品なのに、「一幅の絵」のような曲の数々だ。 やさしい「25の練習曲」だけではなく、それより少し難しい「18の練習曲」、ぐっと難しい「12の練習曲」がある。 「18の練習曲」の14番に『ゴンドラの船頭歌』という私の好きな曲がある。 曲の最後の部分を弾くときには、 夕日輝くヴェネツィアで、逆光でシルエットになっているサンタマリア・デ・ラ・サルーテ教会の方へゴンドラが遠ざかっていく・・ という情景が浮かぶ。 たった5,6小節にそれだけの情景を思い浮かべさせるブルグミュラーってただ者ではない! と感じる。 ペザントのアダージオ後半部分も、優しさのなかに甘美なロマンティックさがある旋律で、この人特有の温かみのある曲調だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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