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カテゴリ:日帰りのお出かけ(関西)
京都市美術館で開催されているダリ展。
![]() サルバドール・ダリ(1904-1989)の回顧展。 正直あまり気乗りはしていなかったが、食わず嫌いのところもあるから一度見てみようかと。 祇園祭の山鉾も見れるしと京都へ行った。 ダリのことは、あの髭と顔面おふざけの表情、作品はぐにゅっとなっている時計にまっ赤な唇ぐらいしか知らなかった。 初期の作品が多く展示されていて、「え〜 ダリってこんなのも描いてたの!」という印象派的なもの、光の当たり方にこだわったフェルメールの影響を受けたものなど、ダリのイメージとは異なる作品もあった。 後半生のかっとんだ作風に行きつくまでの過程が観られるのは回顧展の面白さだろう。 1926年27年頃の目まぐるしく作風が異なる絵画が並んでいるところが一番興味深かった。 同じ年に描いたとは思えないほど色んな絵が並んでいた。 絵画に科学を取り入れようとしているところから、レオナルド・ダ・ヴィンチへの憧れがあったんじゃないかなぁと感じていると、ダ・ヴィンチ的手法のものがあった。憧れていたかどうかはわからないけど。 〈引き出しのあるミロのヴィーナス〉は見た瞬間笑いをこらえるのが大変だった。引き出しつけるならあの位置だけど、引き出しをつけようと思いつくのがおかしいわ。 〈皿のない二つの目玉焼きを背に乗せ、ポルトガルパンのかけらを犯そうとしている平凡なフランスパン〉、題だけで疲れる(笑)フランスパンが気の毒になっちゃったよ。 音声ガイドを借りなかったことを悔やんだ。竹中直人さんの声なら雰囲気が良かっただろう。 私は声の好き嫌いが激しく、顔よりも声。以前借りた音声ガイドの俳優さんの声がどうにも苦手で、展覧会全体の印象が悪くなってしまったことがあってから借りることが減ってしまった。ここは借りるべきだったろう。 京都市美術館は9月4日まで。 その後、東京の国立新美術館で9月14日から開催される。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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