まったりママ

先日、父の日に間に合わず一週間遅れて贈ったプレゼントの感想を聞きたくて実家の母に電話をしてみた。

母　「はい、○○です」

私　「あっ、□□（私）だよ、元気？」

母　「おぉ～いいタイミングだね」

私　「そお？このあいだ贈ったプレゼントどうだったかな～と思ってね」

母　「お父さん、『おれはこういう色が似合うんだよ！良く選んでくれたな～』なんて言いながら気に入って毎日身につけてるよ、ありがとうね」

なんか変だ、母の話し声はいつもより力のない感じ・・・もしかして・・・でもこんなに早く？

私　「なんか元気ないよ！カゼひいた？」

母　「んっ？」

私　「なんかあったの？」

なんとなく予想はしていたが、ストレートには聞けなかった。

母　「いなくなっちゃったよ・・・・」

私　「いつ？」

母　「・・・今日」

私　「迎えに来たの？」

母　「そう、いつまでもここに居るわけにはいかないからね・・・」

やはりそうだった、私の両親と同居していた妹が、とうとう嫁ぎ先の家に行ってしまったのだ。
結婚式が終わって十数日。当然といえば当然の事だけど、両親にとってはかなりショックな出来事。

高卒ですぐに就職し、家を出て一人暮らしをはじめた私が嫁いだ時とは違って、生まれてから今日まで両親と一緒に暮らしてきた妹

その妹が明日からこの家にいないのだと思うと、どんなに寂しく辛いことか・・・
娘を持つ親でなければ分からない心境だろう。

私が結婚したときは、実家に妹がいるからという安心感があったし両親もそのおかげで「妹が結婚するまでは！」と、いろいろな面で張り合いがあった。

両親が急に老け込むんじゃないかと心配で、何かしてあげたいと思うけど、なにも思いつかない。

私　「今度、姫を連れて遊びに行くからね、元気だして！！また電話するから」

母　「ぅ・・うん」

電話口で、無言でうなずくようなの母の涙声に、こんな言葉しかかけてあげられなかった

いずれ私にもこんな日がくるのだと思うと、じわっと目が熱くなってくる・・・・