カテゴリ:名所旧跡寺院あれこれ
2の続きです。
ウエサク祭が始まる前に、奥の院の不動堂へお参りしてきました。 山道は病人には結構きついです・・・(―_―;) 不動堂の前には八葉蓮華の花びらに囲まれた六芒星と、その中心に巴紋を描いたプレートがあります。 「スピリチュアリスト」が言うには、ここが鞍馬山でもより多くの「気」を感じるパワースポットだとか。 「気」の放出地点?といわれるプレート 不動堂の近くには、かつて「不動滝」と呼ばれ、昔の山伏が修行した滝があったそうですが、お寺の人に聞くと、今では水も枯れて道もわからなくなって、行く人もいないとか... 探してみたのですが、恐らくもう草木が生えて道も滝も見えなくなっているのでしょう、どうしても見つかりません。 不動堂前のプレート上空 鞍馬寺は平安時代の創建で、もともとは毘沙門天を本尊とする密教寺院でした。 歴史の中で真言宗から天台宗へと宗派が変わりましたが、終戦後の昭和22年に、時の貫主であった信楽香雲が、様々な宗教や神秘主義思想を折衷したロシアの「神智学」の影響を受け、「鞍馬弘教」を興して天台宗から独立したそうです。 宗教家でもなく、「鞍馬弘教」の教義も知らない浅学な私が感じたことですが... ウエサク祭に参加してみて、これは少なくとも私が求めているような教えの形ではないと思いました。 あくまで主観ですが、神秘主義的思想団体といった感じでしょうか... 仏教の開祖である釈迦を祀り、密教の尊格である毘沙門天と千手観音を本尊としていますが、モニュメントのような印象を受けます。 密教でいう「宇宙の真理」=「大日如来」を「尊天(毘沙門天・千手観音・魔王尊の合体神)」に置き換え、密教の複雑な「作法」を誰にでも出来る「祈り」という形にして理解しやすくしたもののようにも思います。 そこに、「霊的パワー」などの神秘的「オカルティズム」をクローズアップして人の心を惹きつける...... 平和や愛や幸せといった、最終的に求めるものは重なるところがあっても、他の仏教宗派とはまったく異質の新興宗教のように感じました。 以前、300年前の私の前世は鞍馬山の修験者だったと言われたことがあります。 もしそれが本当だったとしたら、不動滝が枯れたときにこの山との縁が切れていたのかもしれません。 さて、まだまだ道は遠いようです... おわり... Canda Mahaarosana Sphotaya Huum Trat Haam Maam お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 12, 2009 07:13:35 AM
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